検索窓
今日:109 hit、昨日:7 hit、合計:251,097 hit

二十一話 或る爆弾 ページ22

敦が太宰によって退路を塞がれていたその頃、社長室では...。






「A、乱歩がもう言ったかもしれんが、Aに新人の教育係を頼みたい」


『うん、もう聞いてるよ。任せて!』




Aは元気にそう答えると、ふわりと笑った。


そんなAに、社長は優しく続ける。




「入社試験を見た限り、私の異能力があれば問題は無いと思うが、もし新人が道を踏み外しそうな時は.....Aの方法でいい、止めてくれ」


『うん』


「それと、これからは主にあの新人と共に仕事を受けて動いてくれ。何があるかわからん、何かあれば守ってやって欲しい」


『わかった!でも、珍しいね?社長がそんなこと言うなんて』




社長はそのAの質問に、少し考え込む。




「長年の勘か、彼奴には危険なことが多く降りかかる気がしておる」


『なるほど、そういうことか!任せてね〜』




社長はそう返事したAの頭を、そっと撫でた。


Aもまた、それを嬉しそうに受け入れる。




『へへ、きっと守ってみせるよ!』


「ああ、頼んだ」









二人だけの約束が、ここで結ばれたのであった。

二十二話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(前編)→←二十話 或る爆弾



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (76 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
254人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ark | 作成日時:2021年1月4日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。