二十一話 或る爆弾 ページ22
敦が太宰によって退路を塞がれていたその頃、社長室では...。
「A、乱歩がもう言ったかもしれんが、Aに新人の教育係を頼みたい」
『うん、もう聞いてるよ。任せて!』
Aは元気にそう答えると、ふわりと笑った。
そんなAに、社長は優しく続ける。
「入社試験を見た限り、私の異能力があれば問題は無いと思うが、もし新人が道を踏み外しそうな時は.....Aの方法でいい、止めてくれ」
『うん』
「それと、これからは主にあの新人と共に仕事を受けて動いてくれ。何があるかわからん、何かあれば守ってやって欲しい」
『わかった!でも、珍しいね?社長がそんなこと言うなんて』
社長はそのAの質問に、少し考え込む。
「長年の勘か、彼奴には危険なことが多く降りかかる気がしておる」
『なるほど、そういうことか!任せてね〜』
社長はそう返事したAの頭を、そっと撫でた。
Aもまた、それを嬉しそうに受け入れる。
『へへ、きっと守ってみせるよ!』
「ああ、頼んだ」
二人だけの約束が、ここで結ばれたのであった。
二十二話 ヨコハマ ギヤングスタア パラダヰス(前編)→←二十話 或る爆弾
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作者名:ark | 作成日時:2021年1月4日 18時