【東リベ】三ツ谷君の彼女には隠し事があるようです。 ２

２０話 ページ5

部員1 side


部室の片隅で頑張って裁縫をしている部長の彼女さん。かわるがわる彼女さんの様子を見に行ったりして、いつもより騒がしいけど、誰かに教えてあげるっていうのはなかったから少し楽しい。

なにより、彼女さんの今作っている物を完成させる熱意が凄くて、多分それでみんな教えがいがあるんだと思う。

…まぁ、なんでこうなったかっていうと…。


―――――――――――――――――

時は遡り２日前。その日は部活もなくて普通に下校しようとした時だった。

正門の近くに行くとなにやら周りがひそひそ話してて、周りの子に聞いたら、最近名門校で有名の学校の制服を着た女子がいるらしいって。しかもめっちゃ可愛いらしい。

うん。一瞬見えたけど確かに可愛い。可愛いというか美人…？な感じの子が困り顔をしながらそわそわしてる。

まぁ多分彼氏さんとか待ってるのかな〜と思って正門通り抜けようとした時に


『あ、あの!』

部員1「え、わたし…？」

『はい!』


え、待って私この子知らない。ん？それとも私が知らないだけ…？どうしようそうだったら凄く申し訳ない…。とか思ってたら


『あの、手芸部の方に用事があって…』

部員1「あの…はい。どうしましたか…？」

『もしかして手芸部の方ですか…？』

部員1「まぁ…はい」


あ、良かった。この感じはお互い知らないみたい。
安心したぁ〜と思ってるのもつかの間。


『お願いです!!私に裁縫のやり方を教えて下さい!!!』

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…と、まぁこんな事があって色々説明してもらって、今に至るって感じかな。後部長にはこの事を内緒にして欲しいんだって。

いやけど１番驚いたのは部長の彼女だったっていうことかな。あまり部長って自身の事話さないからなぁ…。

横目で見てみるとなかなか出来あがって来てる。
うん。ちゃんと渡せたらいいね。




そういえば部長、最近この時間帯いないけど…。
もうバレてるんじゃ…？まさか、ね。

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