【東リベ】三ツ谷君の彼女には隠し事があるようです。 ２

２７話 ページ12

貴女 side


三ツ谷んと下校中。正直なにか言われるのかなぁ〜とか思ってたけど、特に言われませんでした!いぇい!

他愛ないお話しをしながら帰っております!

…まさかバッタリ会うとは思わなかったけど、でも丁度今日'作り終わった'から良かったぁ…。

バレてるのかバレてないかはもうこの際どうでもいいのです!後は渡すだけなので!!


三ツ谷「ほら、着いたぞ」

『おわ。なんか今日は早く感じるなぁ』

三ツ谷「そのセリフいつも言ってるぞ」

『んふふ〜。いーの!』

三ツ谷「お前らしいや」


とか言って笑い合う。こういう一時って好きだなぁ…。


三ツ谷「んじゃ、また明日な」

『あ!ちょっと待って!』

三ツ谷「？」

『これ』

三ツ谷「これ…お守りか？」

『うん』


そう。私が手芸部の人達にやり方を教わって作ってたのはお守り。


『三ツ谷ん、他のグループと明日揉めるんでしょ？だからその為に作ったの』


三ツ谷んが他のグループと揉める事を伝えられたのは４日くらい前。それからの行動は我ながら思うけど早かったなぁ。


『三ツ谷んがね、喧嘩強いのは知ってるよ？けど、さ。やっぱり心配でさ』

三ツ谷「…」

『…怪我しないでなんて言わない。ただ』


思わず三ツ谷んに抱きしめる。


『…ただ、必ず。必ず帰って来て』


ホントこんなことを言う私って馬鹿だと思う。

けど、これが私の本音で。言わずにはいられなかった。…あ〜今絶対私不安な顔してる。こんな顔見せたくないな…。

２８話→←２６話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す