風柱の彼女さん【不死川実弥】2

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神様は意地悪だ

自分の身を削ってでも人を守る為に生きてきた鬼殺隊士は痣が出ると寿命が決まってしまう

実「…Aが先に死んでも俺は来世でもお前を見つけ出す

そしてまたお前を嫁にする」

『実弥…』

あまりにも真っ直ぐな言葉に来世なんてあるかわからない物に頼ってしまいたくなる


実「祝言は絶対あげような」

『うんっ』


死ぬのが怖いんじゃなくて実弥と離れたくないだけ

先に天国に行ったとして実弥がいない天国でどう過ごせばいいのか、私には分からない

私は実弥が居ないと生きてけないくらい依存してる


実「昔みたいに遊ぼうぜ」

そう言って手に握られた風車

暑くて寝れない夏の夜、風車で遊んでいた

ただ、風に当てて回っているのを見るだけ

『昔のも綺麗だったけど、これもすごい綺麗』

実「あァ、今日はよく回るなァ」


まるで私たちが一生懸命生きているようにように風車も必死に回っている



＿＿＿＿＿＿＿＿

数日後

実「この日に祝言をあげたいと思ってます」

館「そうだね、その日はみんなの予定を開けておくね」

お館様が元気なうちに祝言をあげて、みんなに参加してもらおうと計画を立てていた


日時を書いた文を翡翠に配ってもらった

翡「オワッタ！」

『ありがとう、お礼のお団子』

翡「アリガトウ！」


盛大にやらなくても親しい仲間に祝って貰えれば満足

なので、お化粧も着付けもしのぶちゃんと蜜璃ちゃんに手伝ってもらう

実弥の方は宇髄さんが何とかやってくれるそうだ


お館様に貰えた1日非番

朝に祝言をあげて、夜までずっとゆっくりしてもらう

流しそうめん、花火をやるのもこの日にした

夜は中々集まれないから、思い出作りにお泊まり




実「人生で1番の晴れ舞台だな」

『いつもよりかっこいい実弥見れるかな？』

実「フッ、任せろ」

『ふふ、楽しみ』



寿命を決めちゃう神様は意地悪だけど


神様、実弥と出会わせてくれてありがとう

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