風柱の彼女さん【不死川実弥】2

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しのぶside


あれから隠の方がAさん、炭治郎くんたちを運んできてくれた

4人とも重症で特にAさんは毒も喰らい最後の攻撃をもろに受けたため全身に大怪我、鎖骨からお腹までの切り傷で出血が多く危なかった


包帯や点滴を変えながら話しかける


胡「Aさん…そろそろ目覚ましてください」


あれからもう2ヶ月が経とうとしている

善逸くんは直ぐに目を覚まし、伊之助くんも先日目を覚ました

あとは炭治郎くん、Aさんだけ


胡「不死川さんがずっと待ってますよ」

あの日から不死川さんは蝶屋敷に泊まるようになった


夜一人で泣いているのも何度も見た

それくらいAさんが大切なんだろう


＿＿＿＿＿＿＿

あの後炭治郎くんが目を覚まし、任務に向けて鍛錬を始めた



炭「Aはまだ目を覚まさないんですか？」

胡「はい、まだです」

炭「最後の攻撃を俺がちゃんと避けていれば…」

胡「炭治郎くんのせいじゃありませんよ

それにAさんはそんなに弱くありません


後で、善逸くんと伊之助くんも呼んで病室に行きますか？」


炭「！

はい！」


＿＿＿＿＿＿＿



善「Aちゃんまだ目を覚まさないのか…」

伊「全く世話の焼ける子分だ！」

炭「2人とも病室では静かにな

不死川さんがいるかもしれないけど話せば入れてくれるって」


善「傷だらけのおっさんいるのかよ…」



しのぶさんが言っていた通り、Aの病室には不死川さんがいた

手を握り、頭を撫でながら話しかけていた

不安と愛おしさ、優しい匂いがした


炭「不死川さん、俺達も入っていいですか？」


実「…おう、来い」


炭「これ、善逸が任務終わりに買ってきてくれました

Aが目を覚ましたら一緒に食べてください」

善逸は果物の盛り合わせを買って来てくれた

実「ありがとなァ」


善「この人こんなに優しい顔すんのかよ」

伊「こいつ強いのか？」

炭「失礼だろ！柱だぞ、強いに決まってるだろ！」


実「今度こいつが元気になったら屋敷に来い、手合わせしてやる」

伊「ほんとか！」

実「あァ、Aもお前らに世話になってるからな」


炭「世話になってるのは俺たちの方で！

…俺が最後の攻撃を避けれなくてAが庇ってくれたんです

俺のせいでこんな怪我をさせてしまった

ごめんなさい」


実「ふ、そんなこと気にしてるのか？

こいつがそんなん気にするわけねェ

仲間を守ることを当たり前だと思ってるからな」

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