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家に帰っても頭に浮かんでくるのは淳太くんばっかりで…


『はぁ、もう嫌になってきちゃった…』


知らない間に私の目からは、涙が零れ落ちていた。



…その時



___ガチャ

「ただいま」



珍しく早い淳太くんの帰宅に驚きつつも、できるだけいつもどうりを装う。


『おかえり、淳太くん』


…どうしても顔は俯いてしまうけれど


「……」


何も言わない淳太くんを不思議に思い顔をあげようとした時、



「…なぁ、お前しげの事好きなん?」



信じられない言葉が聞こえた気がした。


『え?』

「だから、今日しげと仲良く話してたやん。
そんなんやったら俺となんか別れてしげと付き合えばええんちゃう?」


淳太くん、嫉妬?
だとか
しげ今彼女いるよ?
だとか、いつものような言葉はどうしても喉に引っかかって出てこなくて。
代わりに口をついて出たのは、ずっと心に閉じ込めてた私の本心。


『淳太くんは何も分かってない。』

「は?」

『告白も同棲も全部私から、好きって言葉なんて1回も言われたこと無くて、挙句の果てにほかの男が好きとか勘違いされた私の気持ちなんてわかんないでしょ?最近は帰ってくるのも遅いし、素っ気ないし。もう私の事は飽きちゃったのかな。ねぇ、付き合って1年の記念日すら覚えていてもらえない私の気持ちなんて考えたことあった?』

「…っ」

『…ごめん、言い過ぎた』



あぁ、もう、ほんとに私達ダメかもしれない。

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作者名:@moca | 作成日時:2019年7月26日 22時

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