Summer～短編集～(JW) (ページ27)

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珍しく部活終わりに集められた部室で顧問の中間先生から聞かされたのは、夏休みに行われる合宿の話。

ここから少し遠い海辺にある合宿所で行われるらしい。

『楽しみだね、濱ちゃん！』

「ん、せやなぁ」

そしてそして、合宿当日。

いつもどうり濱ちゃんと一緒に待ち合わせ場所へ向かい、いつもどうり皆に冷やかされながらも、なんとか合宿所に着いた。

まぁ、合宿と言っても、いつもの練習とあまり変わりはなく、むしろ設備が充実してる分、私の仕事は少ないくらい。

自分は出来ないくせにスパルタな中間先生の声を聞きながらぼーっとしてた時、

「濱ちゃん、ナイスー！」

という声と共に、ゴールに綺麗にボールが吸い込まれる。

チームの皆に笑いかける濱ちゃん、キラキラだなぁ

やっぱりカッコイイ。

「ん、なしたん？」

と、気付かないうちに目の前に立っていた。

『ううん、やっぱり濱ちゃんカッコイイなぁって』

「…え？！」

『…ん、濱ちゃん顔赤い、具合悪い？』

「いや、大丈夫やで！ホンマに！」

そう言いながら練習に戻る濱ちゃん。

気温高いしなぁっと、私は首を傾げた。