Using Love (青) (ページ3)

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過去の事とはいえどページ3

＿＿＿3ヶ月前

『あぁ、つっかれたぁ！』

私は入学直後からの怒涛の告白ラッシュにウンザリしていた。

まぁ、私は一般的に見れば可愛い顔をしているらしく…

小さい時から蝶よ花よと育てられた私は、大変に可愛くない性格になってしまった。

『ほんっと気持ち悪い。
ちょっと目が合っただけで好きですって何？』

この時私は周りが見えていなかった。
ちゃんと自分を抑えられていたらこんなことにはならなかったのに

『だから男って大っ嫌い！！』

「ほーん、それが裏の顔ってやつ？」

『…へ？！』

「斎藤さくらちゃん、よな？」

そう言いながらにやにやして私を見ていたのは、

整いすぎている顔に、長い脚。
そして鼻にかかるような声が特徴的の、私でも知っている学校の王子様だった。

『藤井くん？』

「あれ、俺の事知ってんの？」

『藤井くんは有名人でしょ？』

「それは斎藤さんこそやろ。
まぁ、みんなの高嶺の花がこんな口悪いとは思っとらんかったけど」

口角を上げながらそう言う藤井くん。

…そうだった、私さっきの聞かれてたんだ！

『お願い！誰にも言わないで！』

「バレたくないん？」

『うん、もちろん』

「ふーん、斎藤さんが俺のお願い聞いてくれんならええよ」

『…え』

「で、どうする？」

『そのお願いっていうのは…』

「今教える訳にはいかへんなぁ」

えぇ、急に変なところに売り飛ばされたりしないよね？大丈夫だよね？

「で、どうするん？」

『分かった、ほんとに黙っててくれるなら』

「よし、契約成立やな」

「じゃあ斎藤さん、俺と付き合って？」