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私たちの／俺たちの ページ17
藤井side
キスのことを謝ったあの日。
俺はどうしてさくらの事を怒らせてしまったのか、ずっと考えていた。
…でも、考えても考えても答えなんて出えへんくて、
もしかして、なかったことにしたくなかった？
なんて、さくらも俺と同じ気持ちだったら、なんて、
都合のいい事を考えてしまう自分が嫌やった。
「はぁ、」
考えてもしょうがないと、気分転換に散歩に出かけた。
今考えれば、辞めておけば良かったんよな、
ふと通りかかった公園で見つけた、愛しい君と見知らぬ男。
でも、見た瞬間
あぁ、この人がきっと好きな人なんやろうなって思った。
そんな時に聞こえた
「好き」
の言葉。
俺も、そろそろさくらを解放してやらんと、な。
「なぁ、俺ら別れよか？」
俺たちの終わりは、こんなにも呆気なかった。
続く (更新停止中)
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作者名：@moca | 作成日時：2019年4月10日 20時
