Using Love (青) (ページ15)

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君ならきっとページ15

神山side

さくらは俺の幼馴染。

昔から何処へ行くにもずっと後ろを着いてきて、俺は本物の妹のように可愛がってきた。

…まぁ周りには過保護だのなんだの言われてきたけど

さくらに対する気持ちは家族愛と同じようなもん、

だと思ってたんや。

でも、それが間違いやったって気付いたのは、さくらの学校の文化祭に行った時。

劇をやるとは前々から聞いていて、でも見に行くなんて言ったら絶対さくらは恥ずかしがるからあえて内緒で行った。

それがあかんかってんな、

俺からはバッチリ見えてもうた、さくらと知らない男子がキスするところ。

そんな顔、初めて見た。

なんでそんな可愛ええ所見せてるん？

…その男の事好きなん？

なんて、俺の心は黒いモヤモヤばかりで。

気づかないわけにはいかんかった、さくらの事が好きなんやってこと。

んで、連絡したのがついさっき。

「…はぁ」

柄にもなく緊張してる。

俺、これでも結構迷ったんやで？

振られたらもう今までのようには戻られへんのかな、とか

…今俺が待ってる、昔よう遊んだ公園も一緒に来れなくなるんかな、とか

でも、やっぱり伝えたかってん。

さくらとなら大丈夫やって、そう思ったから。

『…智くん？』

「さくら、あんな？」

あぁ、俺やっぱお前のこと好きや。