Using Love (青) (ページ11)

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私には処理しきれません… ページ11

あの日から、私はなんだか上手くいかない。

だって、付き合ってるって言ったってフリだし、
今までキスなんてしたことないもん…

なんて、私が藤井くん如きのことを悶々と考えているうちに、気が付いたら智くんは向こうに帰ってしまっていた。

それに加えて、何故だかあれから藤井くんに避けられていて…

『あー、もう！』

何が何だか分からなくても、
このイライラをぶつける場所がなくても、
普通の日常は巡り巡ってくるわけで

少しの頭痛に気が付かないフリをしながら、
私は学校に行くために家を出た。

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しばらく歩いていると、目の前には気だるそうに歩く見慣れた背中。

話しかけようか、とも思ったけど、
もし避けられたらと考えたら、何故だか怖いって感情が出てきてしまって戸惑う。

…なんで、だって藤井くんなんてどうでもいいはずでしょ？

と思うと同時に動き出した足。

そんな考えを否定したのは、他でもない私自身だった。

だって、このまま気まずいなんて、そんなのなんか嫌なんだ。

『ふ、流星！！』

つい苗字で呼びそうになったけど、人前だということを思い出して、慌てて訂正した。

でも、

くるりと振り向いた顔はどこか引きつっていて、

「ごめん、なんか用あるなら後ででもええ？」

どうせ後でなんかこないくせに、
なんでそんな避けてんの？

何だか悲しくなった時、
突然視界がぼやけだした。

あ、やば

と思った時にはもう遅くて、

藤井くんの焦ったような顔を最後に、私の意識は途切れた。