保健室の開かずのベット。

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《保健室あいてるかなー。》


《A先生、出張だったらいないかもね。》









お腹の痛みが少し良くなってきたころ。


廊下で生徒が話してるのが聞こえた。









山田くん。バレちゃう。









｢山田くん。ちょいちょい。｣









涼『ん…？どした？』









やばい。と焦って咄嗟に手招きをしてしまった。




どーしよ…。









涼『先生？』





｢あ…。いや。その…。｣









ﾓﾀﾓﾀと悩んでるうちに生徒が近づいてて。

あぁー。









｢ちょ。ごめんねっ！｣





涼『ちょ！』









―ｼｬｯ









《Aせんせー？》


《いないね。職員室いく？》


《そーだね。失礼しましたー。》









行った…？

もう、誰もいないかな。









涼『せんせっ。近いっ。』




｢へ…？あ！ごめんね！｣









焦って、勢いで山田くんを引っ張っちゃったから、山田くんが体制崩しちゃったみたいで…。




顔が近かった…。









カーテンも閉めたから…。









やましいこと考えてる。とか思われてたらどーしよ…。



あぁー。思いつきで行動するのは良くないよね。うん。









涼『……。』





｢ご、ごめんって…。｣









黙ったままの山田くん。



やらかした…。

やばい…。









涼『Aのばぁーか。』




｢ちょ。先生だ…よ…。｣









先生だよ！ってちょっと叱ってやろう。って思ってたのに。









首元に甘えるように顔を埋める山田くんをみたら言えなくなっちゃった…。

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