保健室の開かずのベット。

#24 ページ24

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｢なんで知ってるんですか…。｣









慧『みちゃったもんで。』









“山田くんがA先生にキスしてるとこ。”









あぁ。やばい。


伊野尾先生にバレるとか…。









慧『ふふっ。大丈夫ですよ。誰にも言いません。』






｢あ…。ぃや…。｣









私は顔にでやすいのかな…。




伊野尾先生には全て見透かされてる気分。









慧『それとも、俺にします？』






｢な…何言ってるんですかっ。｣









意外と本気だったりしますよ〜？ってからかうような笑顔で。




こーゆー時、どーしたらいいんだろ。









慧『嘘ですよ。A先生、山田くんのこと好きですもんねっ。』








｢いやっ。違いますっ！｣









好きなんかじゃない。




ただの生徒です…。









慧『A先生、恋愛経験ないでしょ。

鈍感すぎるよね。人の気持ちにも気づかない。

そりゃそーですよね。自分の気持ちにも気づかないんですもん。』









なんか……バカにされた？






酷いな。もうっ。









恋したいけどできないんですぅー。









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慧『山田くんにちゃんと。向き合ってあげてくださいね。』







｢は、はい…。｣









それじゃぁ、僕は失礼します。









伊野尾先生はそう言って、職員室に戻っていった。

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