保健室の開かずのベット。 (ページ13)

今日:9 hit、昨日:5 hit、合計:1,261,690 hit

#13 ページ13

･

涼『よいしょっ。と。』

何かを思いついたのかベットに座りなおして鞄を漁る山田くん。

なんだろう。って見てたら、ん？って目が合って。

涼『これからドラマ始まるからさ。台本覚えなきゃいけないんだ。』

｢あ…。そーなんだ。｣

台本…。

芸能人か…。

涼『せんせーの隣失礼しまーす。』

｢どーぞ。｣

私のデスクの隣にはもう一つ。使われていないデスク。

山田くんはそのデスクに座り、台本とやらをﾊﾟﾗﾊﾟﾗとめくる。

･

･

･

･

涼『せんせ。』

｢ん？｣

涼『みーすーぎ。』

あ。やらかした…。

セリフ量多いな…。とか恋愛ものなのかな…。とか色んな事考えてたら、凝視してたみたいで。

涼『せんせー。ヒロイン役。やる？』

｢は…？｣

代役。練習手伝ってよ。って山田くんに言われるがまま立たされる。

ヒロイン役ってことは…恋愛ものか…。

涼『………好きだよ。愛華。』

｢…ぁ。ぇ。｣

一気に俳優モードになった山田くん。

今までに見たことないくらい優しい顔してて。

とか言って、山田くんの顔見たの昨日からだけど…。

涼『せんせ。セリフ。【私もだよ。】って。』

｢ぇ。ぁ。ゎ、私も…だよ…？｣

1人パニックな私。

なんとかセリフ？を言ってホッとする。

･

･

･

･

涼『なーんてねっ。今回、恋愛ものじゃないし。』

｢へっ…？｣

涼『先生、ちょー可愛かった。』

山田くんがそう言ったかと思えば距離が縮まって。

涼『A先生。早く俺のもんになって。』

おでこに軽くキスされた。