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「山田くーん。お茶菓子あるんだけど、食べる?」
涼『ん。食べる。』
きっちりと閉められたカーテンの隙間から手が伸びてきて。
そこにお茶菓子をのせる。
「どう?美味しい?」
涼『うん。美味しい。』
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私は1ヵ月前にこの学校の保健室の先生になった。
前の先生と交代する時に言われたのは、
―――――――ベットのカーテンが閉まってる時は絶対開けちゃダメだからね?
と言われた。
だから、ここのカーテンは開けたことがない。
このベットを使ってるのは、山田涼介くん。
訳あって保健室登校らしい。
1か月前は全く心を開いてくれなくて。
話すのも大変だった。
顔を合わせて話せるわけじゃないから。
表情がわからないから、声だけで彼がどんな思いをしてるのか判断しなきゃいけなくて。
それにとても時間がかかった。
1か月経てば、日常会話ができるくらいまでは心開いてくれて。
少しは成長したかな。って。
1回だけでいいから顔みてみたいな…。
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yuna - 続編を希望します! (2017年1月17日 21時) (レス) id: 47a3bc0885 (このIDを非表示/違反報告)
cgrbmtd44(プロフ) - 続編頑張ってください!! 応援してます! (2017年1月16日 21時) (レス) id: 5bd06e9772 (このIDを非表示/違反報告)
219(プロフ) - 続編希望!です! (2017年1月16日 20時) (レス) id: 972a2fe011 (このIDを非表示/違反報告)
メロディー - 続編お願いします!作ってくれたら嬉しいです。 (2017年1月16日 19時) (レス) id: 09aa47a1da (このIDを非表示/違反報告)
. ma(プロフ) - 続編お願いします! (2017年1月16日 18時) (レス) id: bed98a77fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いぶりん | 作成日時:2016年12月11日 11時