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小春「…Aちゃん、どうかしたの?」
晃一「小春、今日はもう帰れ」
Aは、明らかに小春たちの方を見て震えていた。
このまま小春をいさせるわけにはいかないと思った。
小春「せっかく来たのに…」
晃一「ええから。
とにかく今日は帰れ」
小春「……わかった」
小春たちは、店から出ていった。
祐基「……俺、お皿片づけてくるね」
祐基は、割れたお皿を拾いに行った。
晃一「小春の隣におった奴、誰?」
俺は、男の顔を見て反応を見せた拓弥に向き直ってそう聞いた。
拓弥「…緒川さんの元彼だよ」
晃一「え…」
予想外すぎる答えに、俺は面食らってしまった。
なんで、拓弥が知ってんねん。
Aの元彼のことなんて。
自分が知らないことを拓弥が知っていることで、
余計に落ち着きを取り戻せなくなった。
拓弥「…俺が前に働いてた店の同僚と知り合いで、
何回か会ったことある」
晃一「……ほんまにそれだけか」
拓弥「……」
拓弥は黙ってうなずく。
晃一「じゃあなんであいつ、怖がってたん?」
拓弥「…それは知らねえよ」
薫「……二人とも仕事に戻って。話は勤務後」
拓弥「……」
拓弥は仕事に戻っていった。
…あいつ、何か知ってるんやな。
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スタッフルームに行っても、しばらく震えが止まらなかった。
あいつが、まだ怖い…
手の震えを止めたくて、私は両手を握りしめた。
海「……」
すると、側に座っていた海は私の両手に自分の右手を重ねた。
A「ごめん……」
海「なんで謝るんだよ」
A「……」
海「…とにかく休んでて」
私は海の優しさに何も言えず、数回、小さくうなずいた。
海「……」
海は、私の両手の上に置いた右手に少しだけ力を込めた。
大丈夫、と言われた気がして、私は目を瞑った。
ガチャッ
ドアが開くと、薫が心配そうな顔で入ってきた。
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まっちゃ(プロフ) - こなたさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!ありがとうございます!更新率上げて頑張ります(^-^) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 繭さん» いつもコメントありがとうございます!ついに出ました!笑 楽しんでいただけて嬉しいです(^-^)! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - sunpoi5さん» いつもコメントありがとうございます!ありがとうございます!笑 更新率上げて頑張ります! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
こなた - うわぁあぁあ胸が苦しい(´;ω;`)続きが気になります(´;ω;`)次の更新楽しみにしてます! (2017年11月4日 18時) (レス) id: a114777cf8 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 出ましたねついに小春ちゃんの本性が!!!!!この後どうなって行くのか本当に楽しみすぎますヽ(´▽`)/♪!!! (2017年11月4日 0時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年9月26日 18時