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A「な、何」
私は皿洗いの手を止め、カウンターの向かいに来た彼をチラッと見た。
海「カモフラージュで“男友達”って言っただけだからね?」
出た。
片方の口角を上げて笑うこの顔。
海「まぁ、断られても無理やり連れていくつもりだけど」
A「…は!?もはや選択肢すらないわけ!?」
海はいたずらっぽく笑って、来店したお客さんの対応に行った。
海のファンになる女性が多いのも、なんとなく分かる気がした。
―――――
――――
―――
海「あれ、晃一どうしたの?」
店が閉店した後
勤務の入っていない俺がスタッフルームに入ると、
椅子に座っている海が驚いていた。
一樹「…晃一?遊びに来たの?(笑)」
そして一樹さんは奥の事務室から顔を出し、俺をからかった。
クローズ作業が終わると、カフェスペースの電気は消える。
今日もそうやったし、いつも最後に残るのは一樹さんか薫やから、
他には誰もおらんと思ったら…
晃一「…シフトの確認しに来た」
何でよりによって海がおんねん…
俺はシフト表の入った棚の方へ向かった。
海「それだけのためにわざわざ来たの?」
晃一「…うん」
俺はシフト表のファイルを手に取り、夏祭り当日のシフトを確認した。
当日の自分のシフトがクローズやってのは分かってる。
ただ、A以外のオープンって誰やったかなーってのと、
あわよくば、そいつと交換して…
Aと祭り行けたらなぁって。
わざわざ大学帰りにすずらんに寄っている。
海「…怪しいなー」
晃一「…何が」
表情を悟られないように、俺は海に背を向けたままシフト表をめくった。
…何でこいつこんなに勘鋭いねん。
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まっちゃ(プロフ) - こなたさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!ありがとうございます!更新率上げて頑張ります(^-^) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 繭さん» いつもコメントありがとうございます!ついに出ました!笑 楽しんでいただけて嬉しいです(^-^)! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - sunpoi5さん» いつもコメントありがとうございます!ありがとうございます!笑 更新率上げて頑張ります! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
こなた - うわぁあぁあ胸が苦しい(´;ω;`)続きが気になります(´;ω;`)次の更新楽しみにしてます! (2017年11月4日 18時) (レス) id: a114777cf8 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 出ましたねついに小春ちゃんの本性が!!!!!この後どうなって行くのか本当に楽しみすぎますヽ(´▽`)/♪!!! (2017年11月4日 0時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年9月26日 18時