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A「……へ?」
緒川さんは目をまん丸くしている。
拓弥「ごめん、色々言いたい事言って」
苦手とか、チャラ女とか。
緒川さんの過去を知るまでは、そう思っていた。
A「…十分です」
今度は、俺が目を丸くすることになる。
そう言った彼女は満面の笑みだ。
A「拓弥さんが戻ってきて、すずらんで働いてくれてるだけで」
やはり彼女は普通ではない。
俺だったら、絶対そんなこと言えないだろう。
拓弥「…何だよそれ」
思わず笑って、俺は倉庫を出た。
よく分からないけど、彼女には何か惹かれるものがあるんだと感じた瞬間だった。
―――――
――――
―――
海「お会計1250円でーす」
『ねぇ』
夕方からカフェスペースに移動し、皿洗いをしていると
常連のお客様が、レジで海に話しかけているのが聞こえてきた。
『夏祭り、誰かと約束してるの?』
あ、そういえば海に夏祭りの返事してない…
“俺、Aとお祭り行きたいんだけど”
もう三日後に迫ってるのに…何て言おう。
別に嫌とかじゃないんだけど…
海「うん、一応ね?」
『え、誰と?』
海「男友達」
男友達…
なんだ…もう他の人誘ってんじゃん…
『そっか。残念』
海「うーん…でもまだ返事もらってないんだよねー…」
海の方をチラッと見ると、
……目が合った。
私はとっさに視線をお皿に戻す。
え、何…私のこと言ってんの?
ってか私、男じゃないけど、分かってるよね?(怒)
『…じゃあ、一緒に行かない?』
海「ごめん。薫に怒られちゃうからさ。
はい、250円のお返しでーす」
『もう…去年もそれだったじゃん』
海「ごめんね。また来てね、待ってるから」
海はお得意のキラースマイルを見せた。
『…あたし、諦めてないから!(笑)』
その女性は海の笑顔に魅了され、店を後にした。
断り方までプロだわ…ホストか…
海「誰かさんがすんなりOKしてくんないから困るよねーほんと!」
海は、私に聞こえるように言いながら、近づいてきた。
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まっちゃ(プロフ) - こなたさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!ありがとうございます!更新率上げて頑張ります(^-^) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 繭さん» いつもコメントありがとうございます!ついに出ました!笑 楽しんでいただけて嬉しいです(^-^)! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - sunpoi5さん» いつもコメントありがとうございます!ありがとうございます!笑 更新率上げて頑張ります! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
こなた - うわぁあぁあ胸が苦しい(´;ω;`)続きが気になります(´;ω;`)次の更新楽しみにしてます! (2017年11月4日 18時) (レス) id: a114777cf8 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 出ましたねついに小春ちゃんの本性が!!!!!この後どうなって行くのか本当に楽しみすぎますヽ(´▽`)/♪!!! (2017年11月4日 0時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年9月26日 18時