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8月に入ってお盆が近づき、うだるような暑さが連日続いていた。
クローズで出勤すると、前半は海と佑亮のいる雑貨スペースだった。
佑亮「Aちゃん!!おはよー!!」
相変わらずの元気な挨拶。
佑亮が挨拶すると、その場の空気がガラッと変わるような気がした。
A「おはよ!」
海「佑亮ー。この段ボール倉庫持ってってくれるー?」
佑亮「えー僕さっき倉庫行ったばっかだよ」
海「“さっき”って何時間前の話だよ(笑)」
A「私行ってこようか?」
海「…じゃ、よろしく」
遠慮とかないのかこの男は(笑)
私はにこやかな笑顔の海から段ボールを受け取る。
佑亮「ええ!?大丈夫!?重くない!?持てる!?一緒に持って行こうか!?」
A「いやいや私が言いだした意味(笑)」
海はバシッと佑亮の頭を叩いた。
佑亮「痛っ!!ちょ、痛いでしょ今のは!!」
海「心配の仕方が違うんだよ、お前は!」
佑亮「いやだって心配でしょ!!」
A「大丈夫だって!
何の心配してんの?(笑)」
その後も後ろから、お前の心配はそういう心配じゃないとかなんとか、
海の声が聞こえたけど、私はさっさと倉庫に向かった。
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在庫チェックはこんなもんかなーっと。
俺がカフェスペースに戻ろうとすると、倉庫のドアが開いた。
A「あ…お疲れ様です」
段ボールを持った、話題の人物。
…ってそんな言い方したら不謹慎か。
拓弥「…おう」
俺、倉庫で誰かと出くわす率高いな…
段ボールを抱えた緒川さんは、そのまま倉庫の奥へ。
俺はドアに向かった。
A「あ、拓弥さん。これ忘れてます」
振り向くと、緒川さんは商品管理のファイルを俺に差し出していた。
拓弥「…あ、多分それ祐基の忘れもんだわ」
ったく、ドジ。ちゃんと持ってこいって。
緒川さんは、俺の顔を見ながらファイルを渡してきた。
何かに怯えるかのように……って俺、そんなに怖がられてんのか?
拓弥「…何」
A「いえ、別に…」
俺は、そのファイルを受け取った。
倉庫のドアを開けかけて、俺は彼女をチラッと見た。
拓弥「……俺、緒川さんのこと勘違いしてた」
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まっちゃ(プロフ) - こなたさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて嬉しいです!ありがとうございます!更新率上げて頑張ります(^-^) (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 繭さん» いつもコメントありがとうございます!ついに出ました!笑 楽しんでいただけて嬉しいです(^-^)! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - sunpoi5さん» いつもコメントありがとうございます!ありがとうございます!笑 更新率上げて頑張ります! (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
こなた - うわぁあぁあ胸が苦しい(´;ω;`)続きが気になります(´;ω;`)次の更新楽しみにしてます! (2017年11月4日 18時) (レス) id: a114777cf8 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 出ましたねついに小春ちゃんの本性が!!!!!この後どうなって行くのか本当に楽しみすぎますヽ(´▽`)/♪!!! (2017年11月4日 0時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年9月26日 18時