7 ページ17
.
“お前なら…ええ雑貨作れそうやん”
私は、その布をぎゅっと握りしめた。
私にも、出来るはず。
A「ありがとうございます」
秋穂「…よし！良い笑顔だ！！」
秋穂さんは目を細めて笑った。
どことなく、目元が薫に似ている気がする。
秋穂「ゆっくり、自分のペースで作っていいからね」
A「はい！」
私は失礼します、と言って作業部屋を出た。
どんな風に作ろうかな…
私は布を広げて必要な材料やデザインを思い浮かべた。
稜雅「…なんか顔変わったね」
A「…え？」
“顔変わった”…？
え、化粧変なのかな！
落ちちゃってすっぴんみたいになってるのかな！？
稜雅「あ、変な意味じゃなくてさ。
なんか顔つき？が変わった？っていうか？
な、なんていうか難しいんだけどさ」
私が一人で慌てているのに気づいたのか、稜雅さんはすぐさま訂正してくれようとしているみたい。
終始疑問形だけど(笑)
稜雅「秋穂さんとか薫と話すと元気でるよね。
一樹さんは後ろから優しく見守ってくれて、
なんかあった時に背中押してくれるような人じゃん？
あの一族すげぇなって思うんだよね(笑)」
独特な稜雅さんの言葉のチョイスに、思わず笑みがこぼれる。
A「そうですね(笑)」
稜雅「何かあったら一族に相談しな？(笑)
俺も緒川さんにとってそういう存在になれるように頑張るわ」
言葉の最後の方で目を逸らされたけど、
稜雅さんの言葉は心強かった。
A「…ありがとうございます」
私が言うと、稜雅さんは顔の前で手を横に振った。
稜雅「なんも」
海や晃一、
佑亮、秋穂さん、稜雅さん……
本当にみんなが優しく接してくれて
私の心は温かくなった。
この場所なら、過去の苦しみから解放される。
そう、思っていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 541人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ(プロフ) - こなたさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけて嬉しいです！ありがとうございます！更新率上げて頑張ります(^-^) (2017年11月4日 22時) (
レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 繭さん» いつもコメントありがとうございます！ついに出ました！笑 楽しんでいただけて嬉しいです(^-^)！ (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - sunpoi5さん» いつもコメントありがとうございます！ありがとうございます！笑 更新率上げて頑張ります！ (2017年11月4日 22時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
こなた - うわぁあぁあ胸が苦しい(´；ω；｀)続きが気になります(´；ω；｀)次の更新楽しみにしてます！ (2017年11月4日 18時) (レス) id: a114777cf8 (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 出ましたねついに小春ちゃんの本性が！！！！！この後どうなって行くのか本当に楽しみすぎますヽ(´▽｀)/♪！！！ (2017年11月4日 0時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっちゃ | 作成日時：2017年9月26日 18時
