14 ページ47
.
―――――
――――
―――
勤務後、祐基と一緒にお店を出る。
18時半を過ぎても、まだ外は明るかった。
A「この時間でもまだ明るいって、嬉しいね」
祐基「うん！それに夏はアイスがおいしいからねー！」
子供みたいな笑顔を浮かべる祐基。
いつからだろう。
祐基の隣にいると安心する、と感じるようになったのは。
私たちは、近くのコンビニに寄ってアイスを買った。
そして公園のベンチで肩を並べる。
祐基「俺さぁ」
A「んー？」
時間がゆっくりと流れていく。
今、私幸せだなぁ…
祐基「Aがすずらんに来てくれて良かったなぁって、ほんとに思う」
A「…何、急に！(笑)」
私は、動悸に近い鼓動を笑ってごまかそうとした。
祐基「言いたかったんだもん(笑)
Aのこと、信頼してるし」
A「私も……
祐基がすずらんにいてくれて良かった」
私の、素直な気持ちだった。
祐基「ありがとう」
私が言ったことで、祐基が笑顔になってくれる。
それだけで嬉しかった。
祐基「Aになら、言えるかな…」
祐基と話してるだけで。
祐基「ずっと、言えなかったこと」
一緒にいられるだけで、
幸せだった…
そう、思っていた。
祐基「俺…」
高鳴る鼓動。
彼の少し照れくさそうな表情。
あるのは、半分以上の期待だった。
祐基「俺、ずっとさくらのことが好きなんだよね」
A「……」
頭の中が、真っ白になった。
祐基「もう、ずっと……ずーっと片想い！
みんな、拓弥とさくらの気持ち知ってて、応援ムードだったから…
誰にも言えなかったんだけどね」
A「……」
祐基「さくらのお見舞いも、ずっと行けてない」
一緒にいられれば、幸せだった…
はずなのに。
祐基「…好きな人が眠ってるの見るの、辛くなっちゃって」
私、何うぬぼれてたんだろう…
何、期待してたんだろう…
祐基「A？」
こんなにも祐基を好きだったなんて。
気づいた時には、恋が終わってしまった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ(プロフ) - まよいさん» 感想ありがとうございます（；＿；）嬉しいです！うわぁ〜お仕事のかてにしてくださってるなんて(ToT) ありがとうございます！更新今後も頑張ります！ (2017年9月20日 21時) (
レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 麗さん» やっとこさここまで来ましたー！笑 お待たせしました〜 今後もお楽しみ頂けると幸いです！ (2017年9月20日 21時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まよい - 初めて感想書きます！この作品が好きすぎて、読むの楽しみすぎて、つらい仕事も頑張れます！更新楽しみにしてますね∩^ω^∩ (2017年9月17日 19時) (レス) id: 3ceee9cea6 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - ついにーーーー！！！！私が待ちに待ちに待ったシーンがヽ(´▽｀)/♪続きが、この後の展開が楽しみです！！！ (2017年9月16日 15時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - しっぽさん» 嬉しい言葉の数々（；＿；）ありがとうございます！頑張ります！ (2017年9月15日 14時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっちゃ | 作成日時：2017年8月19日 23時
