11 ページ30
.
晃一「…何やねん」
A「晃一、ピンポン押してよ」
晃一「先輩に指図すんなや…」
そう言いつつ、晃一はインターホンに手を伸ばした。
ピンポーン…
少しの静寂が訪れる。
晃一「おらんのとちゃうか？」
A「それか、居留守？」
晃一はもう一度インターホンを鳴らす。
ピンポーン…
晃一「……おらへんな、帰ろ」
佑亮「あー！！もう！！」
突然後ろにいた佑亮が、
笹を持ったまま私たちの方まで歩いてきた。
佑亮「たくちゃん！！！ねぇいるんでしょ！？
出てくるまでここで騒いじゃうよ！？」
もちろん、二階には他の居住者もいる。
なるほど、拓弥さんを困らせる作戦か…(笑)
佑亮「たくちゃーん！！ねぇー！！あーけーてー！！」
太陽「あほやん…」
祐基「拓弥！もう出ておいでよー！」
すると、ものすごい勢いで部屋のドアが開いた。
拓弥「バカ！！お前らうるせぇ！！近所迷惑だろ！」
佑亮「たくちゃん！やっぱりいたんだね！
ほら、みんな入ろ！」
拓弥「ちょ、おい！」
稜雅「お邪魔しまぁーす」
薫「拓弥ん家久しぶりだわ」
佑亮に続いて、ずかずかと拓弥さんの部屋に入っていく私たち…
どう考えても広いとは言えない部屋に、
８人が押し掛けて大変なことになっている。
拓弥「何のつもりだよ…」
終始苛立ちを見せる拓弥さんに、佑亮は歩み寄った。
佑亮「…たくちゃん、今日何の日か知ってる？」
拓弥さんは気づいたのか、佑亮が持っている笹に視線を向けた。
佑亮「…すずらんのみんなと、お客さんで書いたの」
佑亮が笹を差し出すと、拓弥さんはそれを受け取った。
拓弥「……」
拓弥さんは、受け取った笹をじっと見つめる。
海「それ、全部拓弥へのメッセージだよ」
拓弥さんは、一つ一つの短冊を読み始めた。
拓弥「……っ、」
すると、拓弥さんの目から涙がこぼれ落ちた。
拓弥「……お前ら…ほんと…なんなんだよ…
暇人かよ…俺なんかのために…」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 417人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ(プロフ) - まよいさん» 感想ありがとうございます（；＿；）嬉しいです！うわぁ〜お仕事のかてにしてくださってるなんて(ToT) ありがとうございます！更新今後も頑張ります！ (2017年9月20日 21時) (
レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - 麗さん» やっとこさここまで来ましたー！笑 お待たせしました〜 今後もお楽しみ頂けると幸いです！ (2017年9月20日 21時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
まよい - 初めて感想書きます！この作品が好きすぎて、読むの楽しみすぎて、つらい仕事も頑張れます！更新楽しみにしてますね∩^ω^∩ (2017年9月17日 19時) (レス) id: 3ceee9cea6 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - ついにーーーー！！！！私が待ちに待ちに待ったシーンがヽ(´▽｀)/♪続きが、この後の展開が楽しみです！！！ (2017年9月16日 15時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - しっぽさん» 嬉しい言葉の数々（；＿；）ありがとうございます！頑張ります！ (2017年9月15日 14時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まっちゃ | 作成日時：2017年8月19日 23時
