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『拓弥!?』


 

そう佑亮の声が聞こえた気がして、私は部屋から雑貨スペースに顔をのぞかせた。


 


2人でカフェに行くと、お店の入り口には意外過ぎる人物が立っていた。


 


な、なんで…


 


薫「拓弥……ど、どうしたの…?」


 


拓弥「………」


 


皆が驚きを隠せない中、


拓弥さんは黙ったままだった。


 


佑亮「たくちゃん…戻ってきてくれたんだね…」


 


拓弥「……ちょっと、上寄ってく」


 


拓弥さんは、スタッフルームに続く階段を上っていった。


 


祐基「…薫、何か聞いてる?」


 


薫「ううん……」


 


ここにいる全員が、急展開過ぎて頭がついていかないという状況だった。


 


拓弥さん…本当に戻ってくるのかな…


 


―――――
――――
―――


 


拓弥「………」


 


閉店作業を終えて、スタッフルームに行くと、拓弥さんは椅子に座っていた。


 


みんなどうしたらいいのかわからず、立ち尽くしていた。


 


一樹「…草川ー。自分の口から言えよー」


 


拓弥「……」


 


一樹さんの声に、拓弥さんは黙って立ち上がった。


 


拓弥「……まずは週三日から…またここでお世話になります」


 


拓弥さんは視線を落し、暗い表情のままそう言った。


 


オープンで帰った海と太陽くん以外、全員がしっかりその言葉を受け取った。


 


佑亮「…たくちゃんおかえりっ」


 


佑亮は、満面の笑みを拓弥さんに向けるけど、彼は見ていなかった。


 


そしてそのままスタッフルームを後にした。


 


薫「…ねぇ、拓弥何かあったの?」


 


ドアが閉まった瞬間、薫は一樹さんに声をかけた。


 


一樹「…さぁな。あいつ急に、ここでもう一度働きたいとか言い出して。


理由言わないんだよな」


 


薫「そっか…」


 


佑亮「…たくちゃん、大丈夫かな?」


 


祐基「…少し前まで一緒に働いてたんだから大丈夫でしょ!」


 


祐基の言葉でその場の空気が少し明るくなったように感じた。


 


晃一「……」


 


ふと、晃一さんを見ると


彼はさくらさんが使っていたロッカーを

ただただ見つめていた。


 


.

9話 これからのぼくら→←8



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はるか(プロフ) - Aya//3さん» 思い出していただけて嬉しいです(;o;) とんでもない亀更新ですがどうぞよろしくお願いします! (2017年7月30日 20時) (レス) id: cd8a1ba0e9 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 繭さん» コメントありがとうございます!わぁ覚えてくださってるんですね( ;∀;) もう少し先なので、更新頑張っちゃいます!(笑) (2017年7月30日 20時) (レス) id: cd8a1ba0e9 (このIDを非表示/違反報告)
Aya//3(プロフ) - まっちゃさん» ありがとうございます* 設定とか全部思い出せました(笑)続きが毎回楽しみです!! (2017年7月27日 23時) (レス) id: bcc21e66fd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 大好きな稜雅君のターンが早く来ないかと毎回ワクワクしてます(^o^) (2017年7月26日 19時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - Aya//3さん» もちろんですよ( ;∀;)そうなんですか!!読ませて頂きます(^-^)! (2017年7月20日 21時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年7月8日 23時

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