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ない。
わたしの大好きなレモンサワーがない。
無性にお酒が飲みたくなって缶チューハイの棚の前に来たものの…
A「…ツイてない」
?「何、家呑み?」
話しかけられた方を見ると、金髪のおしゃれさんが立っていた。
A「あ、海」
海「一人で家呑みとか、寂しいねー」
A「そう言う海だって……あっ」
海の右手にはレモンサワーが握られていた。
A「レモンサワー…」
きっと、最後の一つ。
うわぁ…飲みたい…
海「え、何?」
A「あの…そのレモンサワーお譲りいただけないでしょうか…」
海は缶チューハイの棚をチラッと見た。
海「あー最後の一本か」
A「さすが話が早い……お願いします」
海「そんなに飲みたいの?(笑)」
A「うん…」
海「…何かあった?」
A「え……あ、そうじゃないんだけど」
いや、あったことはあったけど…
海「Aん家で飲ませてくれるんなら、レモンサワーあげてもいいよ」
A「……何でよりによってこのタイミングで私の家なのよ…」
海はいたずらっぽく笑って、レジに向かった。
あぁ…なんてこと…
海「お邪魔しまーす」
何やってんだか、わたしは…
せっかく一人でレモンサワー飲もうと思ってたのに…
かえって厄介なことになってる。
海「なんかあったんでしょ」
海はローテーブルの上に
お酒やらおつまみやらが入った袋を置いて言った。
A「………」
なんでわかっちゃうかなぁ、この人。
海「なんでもいいから話してみてよ。すっきりするよ」
海は床に座って、袋から買ったものを取り出した。
A「………実はね…
つい先ほど…拓弥さんが真向かいに住んでることが判明しまして…」
海の手が止まる。
海「………マジ?」
A「マジ」
海「なんで今まで知らなかったの?」
A「…さぁ?」
海はまた手を動かし始める。
海「…で?」
A「…いや、なんか落ち着かなくて無性にお酒が飲みたくなって」
海「…で、レモンサワーを探してたら、それを持った俺が現れたってことね」
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はるか(プロフ) - Aya//3さん» 思い出していただけて嬉しいです(;o;) とんでもない亀更新ですがどうぞよろしくお願いします! (2017年7月30日 20時) (レス) id: cd8a1ba0e9 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 繭さん» コメントありがとうございます!わぁ覚えてくださってるんですね( ;∀;) もう少し先なので、更新頑張っちゃいます!(笑) (2017年7月30日 20時) (レス) id: cd8a1ba0e9 (このIDを非表示/違反報告)
Aya//3(プロフ) - まっちゃさん» ありがとうございます* 設定とか全部思い出せました(笑)続きが毎回楽しみです!! (2017年7月27日 23時) (レス) id: bcc21e66fd (このIDを非表示/違反報告)
繭(プロフ) - 大好きな稜雅君のターンが早く来ないかと毎回ワクワクしてます(^o^) (2017年7月26日 19時) (レス) id: a47fa469bb (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ(プロフ) - Aya//3さん» もちろんですよ( ;∀;)そうなんですか!!読ませて頂きます(^-^)! (2017年7月20日 21時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2017年7月8日 23時