Message Part2

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太陽「あ、もうすぐ誕生日やん」


　


６月に入り、最初の出勤日。


　

スタッフルームに入ると、太陽くんがカレンダーを見ていた。


　


A「誕生日って誰の？」


　


太陽「晃一の」


　


カレンダーを見ると、６月１８日のところに「吉野」と書かれてあった。


　
薫の字だ。


　


太陽「プレゼント、何がええかなぁ？」


　


A「うーん……ラーメン」


　


太陽「えぇ？ それあり？(笑)」


　


A「晃一さんならありでしょ(笑)」


　


晃一「バカにしてんのか」


　


う…後ろからただならぬ殺気を感じる…


　

晃一さん、いつの間にいたの…


　


A「お、おはようございま――」


　


晃一「炊飯器」


　


A「は？」


　


晃一「炊飯器、くれ」


　


A「…プレゼントに炊飯器要求するとかどんだけ図々しいのよ」


　


太陽「ていうか晃一、炊飯器持ってなかったん？(笑)」


　


晃一「壊れたんやって。米炊けへんからマジで欲しい」


　


A「切実じゃん…」


　


晃一「ってわけで待ってるからな。美味しく炊けるやつにしてや」


　


……


ほんっと図々しいなぁ！！


　


　

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今日の午前は、祐基と二人で雑貨担当だった。


　


私がラッピングをしていると、祐基が横から覗き込んできた。


　

祐基「前よりもラッピングうまくなったんじゃない？」


　


A「え？ほんと？」


　


リボンを巻いていると、祐基が褒めてくれた。


　

褒められるってだけで普通に嬉しいけど…


祐基だと余計に嬉しかった。


　

祐基との壁が取れたからかなぁ…


　


祐基「うん。稜雅からはひどいって聞いてたけど(笑)」


　


A「あ…あれはその…」


　


色々動揺してたし、目の前に晃一さんがいたからであって…


　


祐基「あ、いいこと教えてあげる！」


　


A「何？」


　


祐基「この前カフェ雑誌の記事に載ってたんだけどね！」


　


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