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歌いなれた曲を歌っているうちに、だんだん人が集まってきて、
歌が終わるころには人だかりができていた。
こんなに大勢の前で歌ったのは初めてだったけど、
私の目の前で彼が見ていてくれたから、最後まで歌いきれた。
そして、二曲目。
私が彼を想って作った曲。
私はあぐらをかいて、ギターを構え、彼の方を見た。
…聞いてね。
あなたが“良い曲だね”って褒めてくれた、
あなたのために作った曲。
私が笑いかけると、彼は「ん?」と言わんばかりに目を丸くした。
誰かのために曲を作るのなんか初めてで、ちょっと照れくさいけど…
私は彼に届くように、
精一杯歌った。
彼女は僕に微笑んで歌い始めた。
…あ、これ。
ダンスレッスンの帰り道、あの子に再会した時に聞いた曲…
最初の出会いは、正直びっくりしたけど。
気づいたら、彼女のことをもっと知りたいって思うようになって。
彼女のことはあんまり知らないのに、
彼女に惹かれていく自分がいた。
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まっちゃ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!そして作品を読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで( ; ; )ありがとうございます!頑張ります! (2017年8月30日 23時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今更だけど読ませていただきました!とても素敵な話で鳥肌が立ちました笑おうえんしてます (2017年8月30日 23時) (レス) id: 28408c4a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2016年6月13日 23時