7 ページ7
.
「だって僕には絶対出来ないもん!(笑)
…この辺に住んでるの?」
A「うん、あの高台の家」
私はここから見える自分の家を指さした。
「え、あそこ?僕、ここ毎日通ってるよ」
A「うん…知ってる(笑)」
「え!?
…あぁ、“見てました”ってあそこから?」
彼は話しながら、私の家の方を見る。
改めて聞かれると、すごく恥ずかしくなった。
A「…そう(笑)」
「そっか……なんか恥ずかしいなー(笑)」
照れた横顔。
どんどん、彼の魅力に引き込まれていく。
ピピピッ
すると、私の腕時計が
日の出の時間を知らせるアラームを鳴らした。
それに気づき、私はアラームを止める。
A「じゃあ…私もうそろそろ帰るね」
「あ…そっか」
A「うん…じゃあね」
「うん…」
名残惜しかったけど、
私はギターケースを持って、歩き出した。
「ねぇ!」
後ろから、彼の声がする。
私は立ち止まり、彼を振り返った。
「今度行けたら行こうかな。路上ライブ!」
A「行けたら行くとか言う人に限って来ないんだよ?」
私の言葉に、彼は柔らかく笑った。
「じゃあ休み入ったら絶対行く!」
夢じゃないかと疑うくらい
その彼の言葉が嬉しくて。
私は離れていても分かるように
大きくうなずいた。
そんな私に、彼は大きく手を振ってくれた。
太陽みたいにキラキラした笑顔で。
.
199人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まっちゃ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!そして作品を読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで( ; ; )ありがとうございます!頑張ります! (2017年8月30日 23時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今更だけど読ませていただきました!とても素敵な話で鳥肌が立ちました笑おうえんしてます (2017年8月30日 23時) (レス) id: 28408c4a36 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まっちゃ | 作成日時:2016年6月13日 23時