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佑亮「…ん？」
A「あの……おまじない、お願い」
私は彼に背中を向けた。
彼が初めて路上ライブを見に来てくれた時、
背中を叩いてくれたのがエネルギーになった。
そして今、佑亮くんのくれるエネルギーが必要な時だ。
足音で、彼が近づいてくるのが分かった。
佑亮「いくよ？」
佑亮くんは私の背中に優しく手を当てて、
力強く叩いてくれた。
佑亮「行ってらっしゃい」
振り向くと、佑亮くんは笑顔でそう言ってくれた。
A「…うん」
私はスタジオを出る佑亮くんを見送り、
レコーディングに向かった。
―――――
――――
―――
Aちゃんがレコーディング中、
スタジオの外で落ち着いているのは
お母さん以外誰もいなかった。
お父さんはずっと立ちっぱなしで、
ソファの前をうろうろしているし…
美咲ちゃんは、スタジオのドアに耳を当ててるし…
ソファに座っている僕も気持ちが落ち着かない。
母「二人とも落ち着いたら？」
見かねたお母さんが声をかける。
父「あいつ…怒られてんじゃねえだろうな？
音外れてんだよ、とか！」
母「大丈夫よ、プロじゃないんだから」
佑亮「プロですよ」
僕の言葉に、その場がしんとなる。
佑亮「彼女、もうほとんどプロです」
さっきまでうろうろしていたお父さんの動きも止まっていた。
佑亮「…路上ライブ見に行った時、驚きました。
彼女が歌い出したら、どんどん人が集まって…
普通だったら怖気づいて歌えないのに。
人が集まれば集まるほど、彼女いきいきしてて。
……僕も、いつの間にか一ファンになってましたし」
いつの間にか聞く人を魅了してしまう。
そんな彼女はもう素人ではない。
佑亮「僕…このCD出来たら、
色んなとこに売り込みに行こうかなって。
彼女のCDガンガン送りつけようかなって」
強く生きる彼女の、
一番の味方でありたい。
誰よりも応援したい。
佑亮「きっと、将来は大スターですよ」
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まっちゃ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！そして作品を読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで（ ; ; ）ありがとうございます！頑張ります！ (2017年8月30日 23時) (
レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今更だけど読ませていただきました！とても素敵な話で鳥肌が立ちました笑おうえんしてます (2017年8月30日 23時) (レス) id: 28408c4a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっちゃ | 作成日時：2016年6月13日 23時
