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レコーディング当日。
私たちは都内のレコーディングスタジオに入った。
両親は車で送ってくれて、
美咲もついて来てくれた。
そして、佑亮くんも。
父「すげぇな…」
スタジオ内には、ギターやドラムの演奏者の方たちがスタンバイしていて、
父は私よりも驚いていた。
真ん中には、私が歌を吹き込むマイクが立てられている。
美咲「すごーい」
佑亮「大丈夫?」
A「う、うん…」
「では、早速始めましょうか」
そう言って、今日のレコーディングを仕切ってくれる人は
慣れた様子で準備をし始めた。
父「じゃあ俺たちもここで見てるか」
父はスタジオの後ろのソファに腰かける。
A「気が散るから出ててよ」
父「え?」
A「邪魔」
笑顔で言う私に父は顔をしかめた。
父「お前…この期に及んでまだ俺たちに聞かせないつもりか!」
佑亮「まぁまぁお父さん!言う通りにしてあげてくださいよー!
ここは僕がしっかり聞いときますから!」
A「佑亮くんも」
佑亮「え、なんで!?」
A「CD出来たら聞けばいいじゃん」
恥ずかしから、とはかっこ悪くて言えなくて。
とりあえず今、私が歌っているところを見られるのは
ちょっと気まずい。
佑亮「え、なんで!?なんで!?」
母「はいはい。みんな出てましょう」
中々動かない二人に、母が声をかけスタジオの外に出そうとした。
美咲「え、あたしも!?」
母「いいから!」
A「あ、佑亮くん」
皆が続々と部屋を出て行く中、
私は佑亮くんを呼び止めた。
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まっちゃ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます!そして作品を読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで( ; ; )ありがとうございます!頑張ります! (2017年8月30日 23時) (レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今更だけど読ませていただきました!とても素敵な話で鳥肌が立ちました笑おうえんしてます (2017年8月30日 23時) (レス) id: 28408c4a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃ | 作成日時:2016年6月13日 23時