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“太陽に当たると死ぬ病気”。
インターネットで何度も検索して、
皮膚科に関する本を買って、何度も何度も読み返した。
馬鹿だからこんなことしか出来なくて。
でもわかったのは、
彼女がXP――色素性乾皮症という病気だということ。
太陽の光を浴びると、命に関わる危険性があるということ。
そして、今のところ治療法は発見されていないということ。
こんな僕に何が出来るのか、全然わからない。
彼女がよく歌っていた公園に行っても、
バス停に行っても、
彼女の姿は見当たらないし。
まるで、彼女の存在が幻だったかのように
彼女は僕の前から姿を消してしまった。
AIだとか、ロボットだとか。
技術が優れているものはたくさんあるのに。
なんで、彼女を助けられる術はないんだろう…
今からめちゃめちゃ勉強して、
XPの治療法を見つければ、
彼女を助けることができるかな…
海「何それ。すげぇ難しそう」
ダンスレッスンの合間に、病気に関する本を読んでいると
海が覗き込んできた。
佑亮「あ…」
祐基「え、佑亮が文字多い本読んでる！(笑)」
そこへ、祐基も目をまん丸くしてやってきた。
佑亮「いや、あのさ…タレント兼医者ってどうかな…」
海「え？」
海は「何言ってんの？」みたいな顔をして、
タオルで額の汗を拭いながら、片方の口角を上げた。
晃一「佑亮、勉強してるん？」
そこに、晃ちゃんが本の表紙を覗き込み、
心配そうな顔で僕を見てきた。
佑亮「これからね…
ほら、晃ちゃんは超特急の活動もしながら大学合格したわけでしょ？」
海「何、マジなの？」
佑亮「マジ。大マジ」
フリーズして顔を見合わせる海と晃ちゃん。
祐基「何があったの、佑亮(笑)」
佑亮「だってさ……
大切な人が、生きたくても生きられないかもしれないって
分かったらどうする？」
彼女の顔を思い浮かべて、
目に涙が溜まった。
海「……佑亮？」
馬鹿にされたっていい。
笑われたっていい。
ただ、彼女を助けたい。
今の僕にあるのは、それだけだった。
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まっちゃ(プロフ) - あやさん» コメントありがとうございます！そして作品を読んでいただき、嬉しすぎるお言葉まで（ ; ; ）ありがとうございます！頑張ります！ (2017年8月30日 23時) (
レス) id: 660af00ab9 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 今更だけど読ませていただきました！とても素敵な話で鳥肌が立ちました笑おうえんしてます (2017年8月30日 23時) (レス) id: 28408c4a36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっちゃ | 作成日時：2016年6月13日 23時
