Caramel×Pudding Part 3 -四葉環-

No.92 ページ12

「ところで、玲奈ちゃん彼氏が出来たのかい？」


！？


『きっ急にどうしたのおじさん。』


「いやー、この間会った時より

綺麗になった感じがしてね。

彼氏じゃなかったら好きな人でもできたのかね」




！？！？！？




おじさんそういうとこ！！！！


『いやっ、えーっとね、


そ、その話はまた今度で！』


「そうかい？

じゃあまた今度聞かせておくれ

君たちもまたね。」


おじさんの話を誤魔化して、


少し火照った顔を手でパタパタ仰いで


玄関までの道を歩いた。




一織「あんな雑な扱いして大丈夫なんですか」


『大丈夫だよあのおじさん

いつもあんな感じだから』



いつもあんな感じで無駄に鋭い。









長い道のりを歩いて玄関に着いた。


チャイムを鳴らすと


玄関の奥から慌てた声や足音が聞こえてくる。


いつもAと一緒に来るから


準備万端だったんだよね。


少し悪いことしたな



なんて思いながら玄関を開けた。



私達だと分かると


途端に緊張したような面持ちから


キラキラとした笑顔に変わる使用人さん達。



この家の人間ではないのに



快く受け入れてくれるこの人たちが私は大好きだ。





私達はAの部屋まで案内しようとしてくれる


使用人さんに断って再び3人で歩き出した。

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