最強二人組 【音駒】

▲トス,23 ページ32

▲トス



烏野との練習試合
日向が得点を入れたあと
影山に叫んだ



日「オイ！
　 今手抜いたなァ！！」



みんな静まり返る

一人だけの声が
体育館に響いているよう



影「はぁ？手を、抜く？
　 俺が？バレーで？もう一回言って見ろよ」



影山が日向の胸ぐらを掴む

咄嗟に澤村が声を掛ける



澤「おいこら、」


先生「すみませーん、タイムアウトお願いします」


日「今のは落ちてくるトスじゃ無かった」


先生「そうでした？」



少し遠くで聞いていた先生が言う
コーチが首をかしげて考える



コーチ「いや、言われてみればそうかも
　 くらいだと思うぞ？

　 おそらく今のはこれまでなら落ちていたトスを
　 少し放物線を描くトスだったんじゃないか？」


コーチ「(つまり、影山は日向になんとか
　 打たせようとしたってことか)」



目線を影山たちの方へ向けた



コーチ「ここしばらく日向は気持ちよくスパイクを決めていない
　 それはスパイカーにとって
　 相当なストレスだ、それによって日向の調子を落とす事を
　 影山は無意識にきぶしたのかもしれない」


先生「ほう、」


コーチ「(でも日向、気づくのは凄いが
　 怒るか普通
　 少なくともミスらずに済んだんだぞ)」



ドーンと落ち込んでいる影山

顔が地獄のように青くなっている
影山が後ろを向いた、その時



日「影山辞めんな！！」


田「集合だって言ってんだろッ」


日向の目の前には堂々と立つ
影山がいた


＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿


練習試合後、
自主練時間のこと



日「何やってんだ？影山」


影「今日の夜から俺はお前と練習しない」


日「えっ？！」


影「勿論試合でも
　 新しい速攻は使わない」


日「なんでだよ！！」



そんな様子を見て
止めに入ろうとする



影「お前が言ったんだろ
　 辞めんなって、今のままじゃ一緒にやっても意味ねえだろ」


谷「あっえとあのぉー」



暫くすると決意を決めたように言う



日「わかった！、研磨ー！！
　 トス上げてくれー！！！」



とこっちへ来る
すると研磨は俺の後ろに隠れた



『いいんじゃない？
　中々ないよ？他のチームに上げるの』


孤「はあ、Aが言うなら」



研磨が離れて
日向にボールを上げたので
少し離れた

影山の方を見ると
悶々と練習をしていた

近くに行ってみる

なんか凄い事をしてた
すると影山が声をかけてくれた

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