嘘つく君は、水の中【轟焦凍】 (ページ28)

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◯。大人気ない,27 ページ28

◎°◦◯

次の日、学校につくと
門の前にマスコミさんの群衆がいた

まるで餌に釣られた魚のようだ
これじゃあ正面からは通れない

マスコミさんと壁の間をコソコソっと通っていると
やっぱりマスコミさんに見つかってしまう

「オールマイトが雄英に
　就任した件についてどう思いますか？」

「教師オールマイトについてどう思う？」

色々な質問が飛び交う
昨日のオールマイトのような状態だ
それより遥かに上回ってるけど

すると急に人とぶつかる
後ろを振り向くとマスコミさんの一人

「あっとすみません！
　オールマイトについてお聞きしたいのですが」

この人わざとぶつかってきたとか
ないよね
あったら人として最悪

『誰ですか？』

「えっと、はい？」

『貴方は誰ですか？』

「オールマイトについて取材を
　しにきたのですが…」

『誰と聞いているのですが
　初対面の場合、マナーとして
　会社の名前、氏名、最低限名乗ってからにしてください
　人に頼む態度はこのように力技なのですか？
　それに今ここにいない人の事をペラペラと
　勝手に話すことも失礼です
　許可を取らずに勝手に行うということは
　罪悪感というものがこちらにもありますので
　お引き取り願います
　しかもここに立っていては雄英の生徒皆さんに
　迷惑がかかる事を知りませんか？
　他に人に迷惑がかかる人がいる事を考えて居ないのです？
　こちらとしては正直迷惑極まりないです
　通れません、遅れてしまいます
　退けてもらえませんか？』

すべて言い終えると
予想外だったのか固まってしまったので
そのうちにスタスタと校内に入った

『あれで大人なんて、大人気ない』

マスコミさんと喋っているうちに
時間を無駄にしてしまったので
教室までの道を昨日より少し早く歩く

教室につくと
ガラガラっと大きいドアを開けた

『おはよう御座います』

いつもどうりの仕草で
普通の笑顔をしながら教室にはいる

すると席に座っていた耳郎さんが
私に気づきこちらに来てくれた

耳「おはよう、
　お嬢様なの？上品だよね〜」

『おはよう御座います
　そう？そうでもないよ』

私の席につくと
前に座っていた麗日さんと耳郎さんと一緒に
談笑をする

麗「門のところにめっちゃ人いなかった〜？」

『マスコミさんめちゃくちゃいたね！』

耳「うち結構早く来てたから
　まだ居なかったなー」

数分話をしたあと
HRの時間になり、みんな着席した