Z=10 ページ10
……そういえば、コイツが狩りをしている所を1度も見たことがない。
特に科学の知識があるわけではないが、頭は切れる方だと思っていた。
それに、女にしてはしっかりと付いた筋肉。
時々フラッと狩りに行っては、日が暮れた頃に帰ってくることも多かった。
いつも遊んで帰ってきてると思っていたが、それにしては衰えない体力。
ちょっとしたことは普通に答えるから気付かなかったが、いつも間延びしたような口調で、アイツについての情報は躱されていた気がする。
そして現在、目の前でライオンを1匹弱らせたA。
ククク、一体何者だ?
「うおおお、すごいぞAー!そんなこと出来たのかー!」
確かに凄い。だが足を止めていた時間が長すぎた。
残りのライオンが次々と俺達を囲い始める。
「うーん、流石に多対1は死ぬ〜」
「さっきの威勢はどこいった」
コイツの周りだけこの緊迫した状況にミスマッチだな。
「千空!A!逃げ切れないのなら一か八か…」
そして大樹に連れて来られたのは…
「最初の日に見つけたんだ。『霊長類最強の高校生』、獅子王司___!!」
.
「囲まれた……!」
この緊迫した状況で、大樹は杠につらつらと決意表明している。揃いも揃って…この状況考えろ!
もうダメかと思った時、ピシッと石にヒビが入る音がした。
「…現況は?」
…!
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誤差(プロフ) - 筒さん» 3周も!ありがとうございます、モチベになります。更新頑張りますね! (5月21日 1時) (レス) id: f2f530ab85 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 更新ありがとうございます、もう3周目ですよ読んだの見事にハマりました (5月20日 19時) (レス) @page38 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
誤差(プロフ) - 筒さん» コメントありがとうございます。作品に入り込んで頂けたならとても嬉しいです! (5月18日 19時) (レス) id: 7cd90b59c0 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 楽しいぃ、。サイコ- (5月18日 16時) (レス) @page32 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:誤差 | 作成日時:2023年5月14日 5時