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「キッショォオオーーー！！」
…？この声、陽くん？
また何をやらかしたんだか…
声の主がいるであろう場所に向かうと、蹲って泣き叫ぶ陽くんがいた。
「陽くん、どうし
「ゥウェエエイ終わった！！クロム逃がすとか完っっ全に終わったろ俺これ」
…は？」
クロムくんを逃がした？？
「あの…陽君、Aさんが聞いてます……」
「え」
陽くんは自分と目が合うなりサッと立ち上がると、部下に肩を組み早口で何かを伝える。
そして今度は自分の方に向き直り、手を掴まれた。
「Aさん、ずっと愛してました。そしてこれからも！
貴方を置いて逃げる俺をどうか赦してください…。さようならー！！」
いや、何が起きたんだ…
部下の男に目を向けると、肩を大きく揺らした。
「説明、してくれる〜？」
男が言うには、多分木の枝で火をおこしたか何かで、竹の檻を括っていた紐をちぎった…と。
木の枝で火おこし…きりもみ式か。
ただそれだと火がつけばすぐに気づいただろうし、檻が壊れるほど一気に火をつけられるわけがない。
あ〜
クロムくんは手ぶらで捕まってたはずだから、羽京くんが何か差し入れたかな。
あとは科学のなんやかんやで紐をちぎった。
「やるじゃん、科学使いクロムくん」
「で、陽くんについてなんだけど」
男の肩がまた大きく揺れた。
.
「司くん、報告」
「クロムくんが逃げたのはもう聞いてると思うけど……クロムくんを追っていった陽くんが、滝に落ちたって」
部下が預かっていた、陽くんがいつも右目に付けていた石片を司くんに手渡す。
「陽が……」
司くんの顔が暗く沈んでいくのがわかる。
ごめんね。陽くんならどこかで元気にやってるよ。
クロムくんを
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誤差(プロフ) - 筒さん» 3周も！ありがとうございます、モチベになります。更新頑張りますね！ (5月21日 1時) (
レス) id: f2f530ab85 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 更新ありがとうございます、もう3周目ですよ読んだの見事にハマりました (5月20日 19時) (レス) @page38 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
誤差(プロフ) - 筒さん» コメントありがとうございます。作品に入り込んで頂けたならとても嬉しいです！ (5月18日 19時) (レス) id: 7cd90b59c0 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 楽しいぃ、。サイコ- (5月18日 16時) (レス) @page32 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誤差 | 作成日時：2023年5月14日 5時
