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その後別の話に移ってしまい、雑談をして終わった。
結局司くんの質問の意図何だったんだ?
自分を疑っていたんじゃなかったのか?
気づかなかっただけで、実は試されていた?
考えても答えが出ないため、杞憂で終わってよかったと思考を放棄した。
.
「あれ、氷月くん1人?」
「ええ、村で一悶着ありまして…。司クンに報告へ行くところです」
「そっか、お疲れ様〜」
帰ってきて早々に鉢合わせたのはAクンだった。
…?
「何で着いてくるんですか?」
「え?報告に行くんでしょ?
自分が聞いちゃまずいなら行かないけど〜」
「…いえ」
彼女についてはわからないことばかりだ。
復活してからほとんど会話はしたことが無いし、そもそも見かけない日の方が多かった。
ある日は1人で狩りに出かけ、男が数人がかりで捕まえるような獲物を易々と獲ってくる。
またある日は部下達に武器の使い方を教え、ゴツイ男達に鍛錬を頼まれれば指導しているようだった。
…かと思えば途中で飽きたと放棄することもあるらしい。大方、呑み込みの悪さに倦んだのでしょう。
聞いた話だと、司クンよりも先に石化から復活していたという。それも自力で。
それほどの能力がありながらも、司クンに大人しく従っているのは些か疑問が残るところですが、彼女は司帝国のために実によくやってくれていますよ。
「ずっと聞きたかったんだけど〜」
司クンの元へ向かう道中、何も話さないのは不自然だと思いながらも、わざわざ自分から話を振るのも返って不自然かと考えていると、Aクンから声を掛けられる。
「ほむらちゃんって氷月くんの彼女なの?」
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誤差(プロフ) - 筒さん» 3周も!ありがとうございます、モチベになります。更新頑張りますね! (5月21日 1時) (レス) id: f2f530ab85 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 更新ありがとうございます、もう3周目ですよ読んだの見事にハマりました (5月20日 19時) (レス) @page38 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
誤差(プロフ) - 筒さん» コメントありがとうございます。作品に入り込んで頂けたならとても嬉しいです! (5月18日 19時) (レス) id: 7cd90b59c0 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 楽しいぃ、。サイコ- (5月18日 16時) (レス) @page32 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:誤差 | 作成日時:2023年5月14日 5時