Z=24 ページ24
グッ、グッ、グッ＿＿＿
大樹くんが心臓マッサージを続ける横で、私も何かできないかと考えていた。
「人工呼吸か！？」
「あぁ首は！動かさない方がいいかも！！」
大樹くんが人工呼吸をしようと、千空くんの首をもたげる。
頸神経をやられてるから人工呼吸は意味が無いと思うよ大樹くん……。
「さっき司くんが首を…私のかわりに千空くんが犠牲になって……」
「…………千空が……かわりに犠牲に？？」
大樹くんが思い出したのは、科学実験室で心理テストをしていた時のことだった。
自分、友達、恋人のうち1人しか助けられないという心理テストの問いに、千空くんは迷いなく全員と答えた。
「千空は自 殺しない。誰かの犠牲にもならん」
「何かヒントが……！！」
ヒント……頸神経…首……。
そういえばあの時＿＿
『あ、杠ちゃんはもう大丈夫だよ。人質ご苦労さま〜』
そう言って押し出された背中。その時首の当たりをトンと指で叩かれた。
たまたま指が当たったのかと思っていたが、あの子も千空くんも、何故か首を鳴らしていた。
「あの時、わざと首に……誘うみたくして、司くんに攻撃させてたのかも…！」
.
「ケホッ、ケホ……やられたね司くん…」
油断はしていなかった…ただ誤算があった。
千空くんを殺されたことで激昂し、冷静さを欠いたのか。
大樹くんによって上空へ投げられた岩。
司くんは岩の軌道を読みつつも、同時に大樹くんを警戒していた。
自分も岩の軌道を読みつつ、二人の動向を見ていた。
だが途端に走り出した杠ちゃんに一歩出遅れ、投げつけられた瓶は司くんに一直線に飛んでいった。
もちろん司くんは瓶を蹴り壊す。
中から散開したのは……黒色火薬だった。
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誤差(プロフ) - 筒さん» 3周も！ありがとうございます、モチベになります。更新頑張りますね！ (5月21日 1時) (
レス) id: f2f530ab85 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 更新ありがとうございます、もう3周目ですよ読んだの見事にハマりました (5月20日 19時) (レス) @page38 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
誤差(プロフ) - 筒さん» コメントありがとうございます。作品に入り込んで頂けたならとても嬉しいです！ (5月18日 19時) (レス) id: 7cd90b59c0 (このIDを非表示/違反報告)
筒 - 楽しいぃ、。サイコ- (5月18日 16時) (レス) @page32 id: af7729c5ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：誤差 | 作成日時：2023年5月14日 5時
