嫉妬とか独占とか愛情とか

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「…んぁっ、！」



自分でもびっくりする位聞いた事のない気持ち悪い声が出た。

ぞくぞくと背筋に擽ったさが走る


そんな俺にお構い無しで着ているシャツのボタンに手をかけ始めるしょった

嘘やろ…？あのしょったやで？
思考が停止して、動こうにも動けん。


働かない頭で必死にこの状況を理解しようとしとるうちに、気づいたら俺の上半身は露になっていて。



「しょった…！これ以上はやめときって！」



手を伸ばして翔太君の肩を押して抵抗してみる。

けど、その手を掴んで床に押さえ付けられ また身動きが取れない状態になる。

ちゅ っとリップ音を立てながら体を順番に唇でなぞり始める


…誰や。この目の前の男を“バブい“だなんて言うたんは。

獲物を見つけた獣みたいな目しとるで。


「…ふぁっ、！」


自分の声が気持ち悪すぎて、慌てて出ぇへんように下唇を噛む。

それを上目遣いで見た翔太君は体制を起こして口を開く



「そんなに強く噛んだら唇切れちゃうから。我慢しなくていいよ」



こういうとこで変な優しさ出さんといてや！！

強引に押し倒したくせして、その唇は優しくて。

その手は温かくて。

多分、俺が本気で逃げようと思えば逃げれる位の力で。



…何なん。これ以上好きにさせんといてほしい。


「しょった君……」


己から出た声が思ったよりも弱々しくて呆れる。

そんな俺の手を引いて自分の方へ引き寄せれば、翔太君の腕の中に俺を収めて



「ベッド、移動しよっか。」



と優しく囁いた。


既にしょったに溺れてる俺は、黙って頷くことしか出来なくて。




行き場のない想いがまた夜空に浮かんでは消え、浮かんでは消えてを繰り返し









煮え切らんメロディーに添って思いを焦がしとった。

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