嫉妬とか独占とか愛情とか

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いつもこうやって予測不可能な言葉を投げてくるから反応に困るんよ。


「えっと……へ？？」

「顔変になってるけど」

誰のせいや！って心の中で突っ込んで、もう一度言われたことを頭で整理してみる。

"したいの？キス"


…したいにきまっとるやんか。だって俺はしょったの事が好きなんやで？

でも、同情とか。相手が不本意でのそれなら話は別。


「無言は肯定とみなすけどいい？」

ホンマに何考えとるか読めない。

俺のこと好きなん？好きやから付き合ってくれたん？


……いや、自惚れるのも大概にしぃや。


「…したいって言うたらしてくれるん？」

そう投げかければ、翔太君はふっと笑って

そのまままた顔を近づけ始めた。


今度こそ騙されないぞ と意気込み、でもやっぱりうるさく鳴り止まない心臓は聞こえないふりをした。


…さっきと違うのは、そのまま本当に翔太君の唇が肌に触れたこと。


俺の頬に柔らかくて暖かい翔太君の唇が触れ、目を見開けば その反応に満足したのか 口角をあげていて。


「してあげる。でも唇にはしてやんない。」


そう続けた。

意味がよう分からんくて、ただただ頬に触れた感覚がふわふわと宙に浮く。


「…何か意外やな。しょった君はこういうの苦手やと思ってた」

「こういうのって？」

「えっと……男とキスしたりとか、それ以上、とか…」

言いながら徐々に俯いていく己の視線。

次にどんな言葉が来るのか考えて、逃げたい衝動にかられる。



「まぁ。男に抱かれるのとか、しんでもごめんだけど。」

ほらな。知ってたやんか。自分で分かってたやんか。

なのにやっぱり本人の口から聞くのはだいぶ堪えて。


「じゃあ！」

"なんで付き合ってあげてもいい なんて言うたん？"

そう続けようと並べた俺の言葉に被せるようにして、更に翔太君は言葉を放つ。



「上は興味あるんだよね。」



「、、、は？」



言葉が出てこなかった。喉に飴でも詰まっとるんかと思う程。

上って、この話の流れやし そういうことやんな。



俺の肩に手を置き体重をかけ始めた翔太君。


バランスを保てるわけがなく、床に崩れ落ちる。


「ま、待ってやしょった君！」

「俺のこと好きなんでしょ？」

「落ち着いてや！」

「いいから答えて。」


まるで逃すまい とでも言うように、俺の瞳を捉える。



「…好きです」

「ん、合格」




それだけ言うと、俺の首筋に吸い付いた

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