嫉妬とか独占とか愛情とか

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で、しょったが来るみたいやから掃除機かけた。


綺麗好きなしょったは、同じく綺麗好きの俺ん家が落ち着くと言ってたな そう言えば。


ご飯作って、お風呂も沸かしてお出迎え準備万端や！ってなった所で丁度インターフォンが鳴る。



「おーしょったいらっしゃい！」

直ぐにドアを開けて翔太君を出迎える。

けど、何だか不服そうな顔でこっちをじっと見つめとる。


「……どないしたん、？」


不思議に思って尋ねてみれば、はぁと溜息ついて



「おかえりって言って欲しかったんだけど。」

なにそれきゅん、、

ってちょっとなったけどいや待ってや


「ここしょったのお家やないやんか！」


何でお客さんにおかえり言うねん。

「まぁもういいや。次から気をつけてね」


なんて変に怒られとるみたいになって、 うん とか言うてしもうたけど。

俺がおかしいん？？






とりあえず、俺の家に入ったしょった君は寛いで居るようで安心した。


俺のご飯もしっかり食べてくれて、お腹も満たされ、ゆっくり2人で話して。



別に前と何も変わらへんけど、まぁそれでもええかな。
そもそも多分、この人付き合うとか分かっとらん気がすんねんな。


なーんて呑気に考えてたら、翔太君が俺の方に体を向けて口を開いた。



「これじゃいつもと同じなんだけど。俺ら付き合ってんのに」

「つきあっ！？！？」

予想外の言葉に、思わず変な声が出てしもうた。

え、なに、ちゃんと分かっとるの？そういう意味で 付き合ってあげてもいい だなんて言うたん？？


「何驚いてんの。そーでしょ？」

「まぁ……はい、せやな。」


そう放った翔太君は、そのまま無言で俺に近づいてくる。


整った俺の好きな顔が、鼻と鼻が触れそうな距離まで迫ってくる。


なになになに。これどういう展開なん！？

心臓の音がうるさくて、頭が正常に働かん。

咄嗟に目をきゅっとキツく瞑り、翔太君の息を感じた。



…それから数秒して、ぱちん とおでこに軽い痛みが走って目を開ける


「…いったぁ」


おでこを抑えながら前を見れば、楽しそうに笑うしょったの姿が目に映った


「な、何やねん！」

「ふはっ！ほんっと面白いわ康二！なーに、キスでもされると思った？」

図星で顔が熱くなる。

あー……穴があったら入りたい。


「しょったが急に顔近づけてくるからやろ！」

「ごめんごめん。」

もー と頬膨らませ、だけども少し安心して。


次の翔太君の言葉を聴き逃しそうになった

「したいの？キス」

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