嫉妬とか独占とか愛情とか

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暫くしてから、インターフォンが鳴り響いて。


急いで扉を開ければ、平然を装って

「ん、おかえり」

とだけまた冷たく言い放つ。


「…ただいま。何か部屋暗ない？」



額に汗を輝かせる康二に言われて、そう言えば電気付けてなかったと思い出す。

ぱちっと小さい音が鳴れば、部屋に明かりが灯される。


その瞬間に、薄らだった康二の顔がはっきり写って。

何かそれが凄く安心して、腕を引けば寝室へ連れていく。



「待ってしょっぴ！ちょっと話そうって！」



俺に引かれながら後ろで言葉を投げかける康二を無視して、そのままベッドに座らせる。

顔を歪ませて此方を見上げる康二の上に跨るようにベッドに膝をつけて、頬を両手で包み込めば 顔を近づける


「…ねえってばっ、！」


康二の言葉を己の手で塞げば、首筋にキスを落として遮る

その瞬間にふわりと康二の柔軟剤の香りが俺を包み込む

この瞬間がたまらなく心地が良い



乱暴に舌を侵入させれば、徐々に そして大胆に康二の舌を吸ってみては 絡めて 、を繰り返し。


息が荒くなって声が漏れてるのを必死に我慢しようとすると、下唇を噛むのもいつもやってる事だよね


歪んだ景色に取り囲まれても、君を抱いたら不安は姿を消してしまう 、だなんて過言かな


日常が押しころしてきた、掃き出しの自分を感じる



" 寂しかった "

そう言葉に出来たなら、また違ったのかな


不器用な俺は、こうやって体を重ねる事でしか表すことが出来なくて



康二の ナカ に 俺の其れが おさまっていて、2人の体が1つになったような、そんな感覚


生臭くて柔らかい温もりを抱きしめた時、その時だけ、この世界には2人きりしか居ないって思える。



「…っ、ちょったぁ … !!」


最中は、いつもその甘い声で俺を呼ぶよね。

ホント、もっと頂戴とでも言うかのように。


流れ出たモノでシーツが濡れる。

それを目で確認すれば、康二の腕を優しく掴んで起き上がらせる



…ごめん。またちょっと乱暴だったかな。


心でそんな事を思いながら抱き寄せた





「…なぁ、しょった。この前ドタキャンした日…皆で飲みに行くの見ちゃった。女の子も居ったんやろ？」



何で知っているのだろう。

何も聞いてこなかったくせに。

俺は御前の連絡を待ってたし、俺の事気になって欲しかったのに。



「まぁ。」

「…そっかぁ、」


ぶっきらぼうな俺の返事にも嫌気が差したけど、康二の返答にまたモヤっと心に雲がかかって眉を顰めた。

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