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「康二、今日俺ん家来れる？」
ドロドロと汚い何かが胸を引っ掛けている、その状態が気持ち悪くて
兎に角何とかしたかった。何をすればいいのか何て分からないけれど
「あ、いや、今日はめめにご飯誘われとって…」
申し訳なさそうに眉下げて目だけで此方を見詰める康二。
「目黒…」
「うん」
それから "ごめんな"と続けて立ち去ろうとする康二の腕を、ほぼ反射的に掴んで
きょとんと目を丸くさせて驚く康二を横目に
「……やだ」
それだけ言えば、握る力を強めた
「え？しょっぴ どーしたん？めめやで？」
「それでも…やだ」
ただの醜い嫉妬なのは分かってる
幼い我儘だって事も分かってる
だけど何かもう、抑えられない
「ちょ、しょっぴ 腕痛い」
無意識に強く握っていた腕を、慌てて離せば 康二の腕には赤く跡がついてしまっていて
「…ごめん」
どこかに行ってしまうのではないか。
俺じゃなくて、もっと優しくて大切にしてくれる人を見つけてしまったら。
……それこそ佐久間なんかピッタリだ。
嫌だ。誰にも触れてほしくない。俺のものでいて欲しい。俺の傍から離れないで欲しい。ずっと俺の事好きでいて欲しい。俺の事だけを好きでいて欲しい。
「…あんまり遅くまではやめて。行ってもいいから。」
「ほんまにどうかしたん？」
「俺、家で待ってる。恋人なんでしょ？俺ら。」
「そうやけど…めめは阿部ちゃんの事大好きなんはしょっぴーやって知っとるやろ？浮気とか心配してるんなら絶対大丈夫やで？」
「いいから！…出来ねーの？」
なんでこんな風でしか言えないんだろ。
康二の優しさに漬け込んで、可愛くねーな俺。
「…分かった。早めに帰るな」
顔を歪めた康二は、苦い笑顔を作って此方に上記を述べれば、腕を抑えて今度こそ本当にこの場を後にした。
"そんなんだと、いつか離れちゃうよ。繋ぎ止めておかないと失ってから気づくじゃ遅いんだから"
頭の中で涼太の言葉が何度も再生される。
繋ぎ止めて置かなきゃ
何とかしねーとどこかへ行ってしまいそう
いつも優しい愛をくれる康二に甘えて、俺からは何もしていないということに、この時の俺はまだ気付けていなかった。
皆の太陽を独り占めしたいだなんて、そんな事思っちゃいけなかったんだ。
御前の事なんて、苦手だった筈なのに。
気に食わない奴で、交わる事はないと思ってたのに
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ぷっちとまぁと(プロフ) - しょっぴー…口ついてるんやから、その美声で語りなさいよ（ ; ; ）読んでて胸痛いよ…しょっぴぃぃいい！！！でも、さっくんにも幸せになってほしい…(T . T) (9月4日 2時) (
レス) @page47 id: 1fbb4a66fd (このIDを非表示/違反報告)
ふうり(プロフ) - たかシゲさん» そうなんですか！？めちゃくちゃ嬉しいです。ありがとうございます☺️こちらからするとその気持ちをそのまま康二に言えばいいんじゃ、、？と思うところもあって、もどかしいですよね💦どうかこれからもよろしくお願いします！ (8月9日 1時) (レス) id: 99474a6beb (このIDを非表示/違反報告)
たかシゲ(プロフ) - 初コメント失礼致します！普段あまりコメントしないのですが思わず手が動いてしまうほど良いお話すぎて...どストレートなめめと不器用すぎるしょぴが切なすぎて🥺続きが本当に気になってしょうがないです！！更新頑張ってください！応援してます！！ (7月14日 14時) (レス) id: 424c308bc6 (このIDを非表示/違反報告)
ふうり(プロフ) - KSさん» もしかして…更新停止する前からですかね！？ほんとすれ違いすぎて書いてて胸が痛いです、笑 ぜひこれからもこの作品をよろしくお願いします！！コメントありがとうございます！めちゃくちゃ励みになりました (6月22日 21時) (レス) id: 301f678093 (このIDを非表示/違反報告)
KS(プロフ) - 初めまして^^随分前から読ませて頂いております！こじ寄りのなべこじ担です。なんとも切ない展開に頭を抱えているのですが…(笑)2人には遠回りになっても幸せになってもらいたいと切実に願うばかりです(;_;)♡今後のどうなっていくのか楽しみにしております☻ (6月22日 2時) (レス) @page40 id: 870f64adfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふうり | 作成日時：2022年7月30日 20時
