嫉妬とか独占とか愛情とか

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「さっくんとずっと仲良い友達で居れたら最高やんな！」

トドメの1発、くらっちゃったなぁ。

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時は飛んで、それスノ収録(本音トーク)の数日後
俺は阿部ちゃんと2人で個室のレストランに来ていた

改まって話そうすると、上手く言葉が出てこない

誰にも話した事がない、この俺だけの大切にしまっておいた気持ち


出来れば消えて欲しい
と思う反面、こんな大きな大事な想いを捨てたくない という気持ちとが 交互に押し寄せてくる


「あのさ、阿部ちゃん。俺、俺…ずっと苦しくて、」

「うん…」

「何処に吐けばいいのかも分からないし、でも日に日に想いは強くなるばっかでさ

もう、戻れないとこまできてる。それくらい、康二の事が好きなんだ」


見詰めているだけ。それだけでいい
なんて思ってた自分は馬鹿だった

だってそうじゃん。康二の気持ちを1番聞いてるのは間違いなく俺で

康二がどれ程翔太の事が好きなのかを1番知ってるのも俺で

俺と同じくらい、康二は翔太の事が好きなのに 俺が入る隙間なんて細胞レベルでない

"好き"とすら、言わせて貰えない


「そっか…。今までずっと見ないように、気付かないふりして1人で耐えてたんだね」

「だってさ、もう俺完璧勝ち目ねーの。…康二好きな人いるじゃん、、」

「え！？！？え！！そうだったの！？」


俺の言葉に思わず席を立つ阿部ちゃんが何だかおかしくて、 しー と言えば座らせた

「明らかに態度違うし、目も違う。目は口程に物を言うからね」

「で、でも、佐久間が1番康二とくっついてない？ハグしたり頭撫でたり2人でふざけ合ったりしてるし」

違うんだよな〜。好きじゃないからこそ できるんでしょ。そういう事を簡単に
俺がどんだけドキドキしてるか、知りもしないでさ


「いや、俺じゃないよ。俺の事は友達だとしか思ってない。"さっくんとずっと仲良い友達で居れたら最高やな！"なーんてあの無垢な笑顔で言われた日には、ほんとどーしたらいいか分かんなかったよ」

続けてははっと笑えば、阿部ちゃんは苦しそうに此方を見つめていて


「こういう時、普通のメンバーだったらなんて答えたのかなって」


どう頑張っても、"俺も！！"だなんていえなくて

これ以上自分の心に嘘つくのはしんどくて

…だけど、壊してしまいそうで怖かった

「やっぱり俺ら、似てるんだね」

苦しそうに笑った阿部ちゃんはそう言うけど、俺らは似ているようで似てない
考え方は似てるけど、俺の方が余っ程臆病だ



「そうだな！！」

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