【SERVAMP】少女と吸血鬼の非日常

#18 ページ22

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椿「あはっ、君が主人を持つなんてね」

シオン「悪いかよっ、俺は“あいつ”の言葉になんか縛られねぇ。俺は俺の思うように動く」

椿「君は変わったね」

シオン「本当に、お前は変わんねぇな」

椿「それ、誉めてるつもり？」

貴「え、ちょ、ま…」


何これ。

何が起きてるの？

シオンは椿のことを知ってて、

シオンと椿が話してる

刀とハンマーをぶつけあいながら。

ワケがわからない。


真「おいAっ、どうなってんだよ！？椿と話してるのって、お前の知り合いか！？」

貴「私が聞きたいよ！あんなの知らないっ…！」


何で？

何で、シオンは椿のことを“知ってる”の？


シオン「俺は、お前と話がしたかったんだけどな」

椿「奇遇だね、僕もだよ。でもーー」

シオン「でもって…！？」


また、一瞬の出来事だ。

椿がシオンの前から消えて、

シオンの背後に回りこんだ。


椿「今は、怠惰の兄さんとその主人と話がしたいんだ」

　ゴッ！

シオン「つば、き……！？」


パタリ。

静かに、シオンが倒れた。

動かない。

吸血鬼は死なないから、

眠っているだけ？

それでも。


貴「シオンっ！！」

真「A、待て！！」


待て？

知らないよ。

シオンを、助けなきゃ。


貴「椿っ！！」

椿「君は、ノットティアーズの主人？
　 シオンなんて、素敵な名前を彼にあげたね。きっと彼も嬉しいと思うよ」

貴「シオンから、離れて！」

椿「じゃあ、君とも後で話をしようか」

貴「どういうーー」

椿「それまで、しばらく眠ってて」


最後に聞こえたのは、その言葉だった。

首にきた、強い衝撃。

椿の笑う顔。

それだけは、記憶に残っている。

そこから、私の意識はなくなった。

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