三代目J Soul Brothers*短編集 3

ネックレス*º直己 ページ23

「何で!?」


「それはこっちのセリフだよ！何で付けんだよ！」


「だからさっきから言ってるでしょ!?」


「その理由で付けられるのが嫌なんだよ！」


「もぉいいっ…！直己なんか知らない…っ!!」


そう言い放ち、Aは家を飛び出していった。



こんな激闘を繰り広げた原因は、数十分前に遡る。



『なぁA、お前このネックレス毎日付けてるよな。気に入ってんの？』


『ん？うん、可愛いでしょ？」


愛しそうに首元のネックレスを眺めている。


『…誰かからもらったの？』


『んー…元カレ』


『…は？』


平気な顔して元カレからもらったネックレスを付けているAに腹が立った。


『何でそんなん付けてんの？』


『何でって…せっかくもらったし、デザイン気に入ってるから』


『普通閉まっとくだろ？』


『別にまだ好きだから付けてるわけじゃないんだし、いいじゃん』


『俺はやだ。外して？』


『何で？気に入ってるのに外したくないよ』


『俺がいるのに普通元カレにもらったネックレス付けるか？』


『だから、好きなのは直己なんだから、問題ないでしょ？』



そんなこと言われても、気に障るものは気に障る。

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