ソフトバ●クの店長と社員の私【無音(むね)】番外編！

19話 ページ19

目を覚ますと、同じくらいの年齢の人が私の顔を覗いていた。


「あ、起きた。おはよ」


え、誰だろ…少なくとも今まで会ったことある人ではないだろう。


「おはようございます…ここはどこでしょうか…？」


とりあえず挨拶をして、場所を尋ねてみる。


「俺の家。というかお前名前は？」


「(名字)Aです。貴方様は…」


「俺はもるでお。敬語無しでいいからな。年は？


…あ、悪い、ちょっと待っといてな」


そう言って、彼…もるでおくんはどこかに行った。


そもそも、私はなんでここに…


とりあえず起き上がろうとすると、体に痛みが走った。


ちょっと痛みが走った瞬間に、もるでおくんは帰ってきた。


「あ、無理して起き上がるなよ？


お前めっちゃ傷だらけだったんだからな」


傷、だらけ…？


なんでだろ、と思いつつ体を見てみると、いくつかの傷があった。


昨日はこんな傷なかったのに。


不思議がっていると、もるでおくんは、私の名札が入ってるケースを差し出した。


「これ、お前のか？少しでもこれでお前のこと分かれば…と思ったんだけど」


「うん、私の……なんでこれを貴方が…」


「お前と一緒に家の前にあったんだよ」


家の前……あ、そっか私……









捨てられたんだ。

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