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8/15 PM6:00 祠ー燕の子安貝 ページ45

P O N !!





A「わっ!」



次元「!!」







布が取り除かれると同時に、真っ白な鳩が一羽
大きく羽ばたいて飛んでいった






快斗「落ち着いてください」





そう言って快斗は次元とA、二人に手を差し出した






快斗「A、あまり不用心に動くのは危険だってわかってるだろ?」




A「ん…… でも…」




快斗「次元さんも」




次元「あぁ、悪かった」







次元は素直に頭を下げると、Aの方へ視線を向けた






次元「悪かったな

腕、大丈夫か?
……俺が傷付けちゃざまねぇな」







先程強く握った箇所を労るように優しく触れる次元






A「ううん、アタシこそ ごめんなさい

次元がいつも守ってくれるからって……
次元は怪我してない?」






「あぁ」と今日一番の優しい声で答えると、二人は照れるように笑った







快斗「え〜…… ゴホン」




次元「なんだ いたのか」




快斗「残念ながら」




次元「空気読めよ」




快斗「読みたいのは山々なんですが、こちらの方々が許してくれなさそうで…」






そう言って快斗は一枚のハンカチを取り出す






A「あ、それルパンの」






ルパン『ヌフフフ、悪いな

お堅いのはだいぶ良くなってきたんだが、
過保護は悪化しちまってね』



そう言って祠前にハンカチを差し出したルパン







快斗「全く、油断も隙もない……

こんな極小の発信器、どこに売ってるんです?」






快斗はハンカチを掲げると、薄暗い空間でチカチカと布の隙間から小さな光が漏れた







次元「フッ…… さぁな」




快斗「企業秘密って訳ですか」





意味深に二人が笑う中、Aは目を凝らしながら不規則に点滅するその光を見つめた





A「えっと……

『デンゲン イレロ』


次元、何か電源切ってるの?」





次元「ん?

……あぁ、さっきお前を受け止める時にオフになってんな」




そう言いながら次元はごそごそとポケットをまさぐるり、胸ポケットから出てきた通信機を取り出した

8/15 PM6:15 祠ー燕の子安貝→←8/15 PM5:55 祠ー燕の子安貝



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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時

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