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8/15 PM5:50 祠ー燕の子安貝 ページ43

次元「こりゃあ……」


快斗「これは……」



A「不二子さん宅の引き出しみたい……」






次元と快斗は何か言いたげな表情で Aの顔を見る






次元「あ〜…… その、あれだ

この中から宝を探せってか?」






咳払いをして空気を変えると、次元は面倒臭そうに目の前の壁を見上げた



高くそびえ立つ壁にびっしりと燕の巣のような小さな突起がついている






次元「こりゃあ50……いや、100はあるか?」




快斗「それ以上かもしれませんね

それも結構な高さで」





次元「しゃあねぇ……

こんな所登って落ちたりしたら洒落にならねぇからな
面倒だが、片っ端から撃ち落とすか」




そう言ってマグナムを取り出す次元

しかし、その銃口を覆うように快斗は手でその発射口を塞いだ





次元「……なんだ?」




快斗「下手に衝撃を与えるのはどうかと…」







そのまま快斗は胸ポケットからカード銃を取り出すと、近くに落ちていた壁の破片向かって発射した




まっすぐに破片に向かって飛んで行くと、サクッと刺さるカード

そのまま破片はゆっくりとヒビが広がり、簡単にボロリと二つに別れた








快斗「簡単に崩れるように出来ているようです

恐らく…… 中身を探るチャンスは一度」





次元「……おい、
確か燕の子安貝を取りに行った男って…」





快斗「はい

中納言石上磨呂足は燕の子安貝を手に入れようとして絶命したと言われています」





次元「まさか間違った巣手を入れると」





快斗「……まだそうと決まった訳じゃありせんが、間違えないに越したことはないでしょうね」






やれやれと二人はため息をつくと、ふと
次元はAの姿が見当たらない事に気付いて回りを見渡した








次元「…… ッッ!

あの馬鹿!!!」

8/15 PM5:55 祠ー燕の子安貝→←8/15 PM5:45 祠ー道中



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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時

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