8/15 PM3:50 祠ｰ仏の御石の鉢の間 ページ24
ﾙﾊﾟﾝ「よっと」
そうかけ声をかけながら、ルパンはどこから出したのか小さな破片を鉢の切り口につける
《 ｶﾁｯ 》
すると
どこからか小さな音がしたと思うと
鉢が沈み、その奥にポッカリと次の空洞が現れた
不二子「凄いわ、ルパン！」
ﾙﾊﾟﾝ「ウハハハハハハ!!」
高笑いをするルパンを悔しそうに見つめる快斗
A「ルパン、すごーい!!
今のどうやったの？」
ﾙﾊﾟﾝ「そこの窪みに隠されてた この手紙を見て、一緒に入ってた破片をつけたんだよ」
次元「窪み？
俺も見たが、そんなのなかったぞ？」
ﾙﾊﾟﾝ「そりゃそうだろ
俺様がここに一番に入って、一番に見つけて、そのまま隠し持ってたからな」
次元「……」
快斗「……」
五ェ門「……」
A「なーんだ、ルパン ずるーい」
ﾙﾊﾟﾝ「ﾑｯ!! ずるいって言うな！
こういうのはな、早い者勝ちでもあるんだぞ」
ごそごそと胸ポケットから古びた紙を取り出すルパン
快斗「『汝の捨てしはぢをまうけけらば 汝にあはれむや』……か」
A「……えーっと？」
快斗「"あなたが捨てたハヂを拾ったならば、あなたに会えるだろうか" って感じかな」
御門「……そう言えば聞いたことあります
石作皇子の偽物を見抜いたかぐや姫はその鉢を捨て、それでも求婚をしてきた事から今の『恥を捨てる』という言葉が出来たって…」
A「鉢…… 恥… 端
またダジャレ!?」
ゲェっと顔をしかめるA
ﾙﾊﾟﾝ「良いじゃね〜か
ほら、お前ら 次 行くぞー!!」
半ば強引に皆を引き連れながら、一行は洞窟を進んでいった…
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作者名：ピスピス | 作成日時：2019年5月8日 2時
