8/15 PM3:40 祠ー仏の御石の鉢の間 ページ23
A「なんか… その…… 地味だね」
目の前の鉢を見て、Aは率直な感想を言う
ルパン「おいおい、もしかしたらこれがとーんでもないお宝かもしれねぇんだぞ?」
不二子「ただの鉢にしか見えないわよ
で、ここで行き止まりだけどどうするの?
有るのは汚っならしいこの鉢だけだし」
快斗「周囲の壁を見てもこれといって隙間や仕掛けもありませんし、この鉢が鍵になってるのは間違いないですね」
A「ねぇ、ルパン
この鉢については何かないの?」
ルパン「ん〜?
仏の御石の鉢ってのは、石作皇子が求められたもので 皇子は山寺にあった普通の鉢を持っていって見破られたって話だ」
不二子「フン、偽物を貢ぐなんて浅ましいにも程があるわ」
次元「人を騙して獲物を横取りするのも充分浅ましいけどな」
不二子「なによ」
次元「別に?」
不穏な空気を出す二人を慌てて宥めるA
ルパン「やれやれ……
んで?
期待のルーキーの見解は?」
ルパンの言葉に「ルーキーじゃねぇっての」と小声でボヤくと、快斗は気を取り直して鉢に触る
快斗「ンン、……この鉢 口の部分の欠け方が妙ですね
まるで何かで切り取ったような…」
ルパン「ヘェ〜?
勘はまぁまぁって所だな」
快斗「……なら、
快斗の探るような瞳にルパンは顔を隠すように笑い出す
ルパン「ウハハハハハハ!
そんなに睨むなって、若ぇな」
指を鳴らしながらゆっくりと鉢に近付くルパン
快斗が言った切り口を確認するように眺めると、ニッと口角を上げて快斗達に振り向いた
ルパン「まぁ、見てろって」
8/15 PM3:50 祠ー仏の御石の鉢の間→←8/15 PM3:35 祠ー道
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作者名:ピスピス | 作成日時:2019年5月8日 2時